2008年第3四半期のポイント
ICT 経済は2006 年第3 四半期より弱含みが懸念されていたが、2008 年第3 四半期では、供給側の生産がついに13 四半期ぶりの減少となった。サービスも減少に転じたが、前年の統計変更の影響が大きく、まだサービスは大幅な落ち込みに至っていないと考えられる。需要側では、輸出輸入共に減少を続け、外需が生産減少の主要因となった一方で、内需は増加していた。設備投資は、官公需が減少から増加に転じたのに対して、民需は増加から減少に転じたものの、設備投資ではない携帯電話受注がデータに含まれる影響であり、通信機や電子計算機の設備投資自体は増加している。消費は、増勢が鈍化しつつも、増加を維持している。しかし、内需増加の影響は小さく、ICT 経済は明らかに後退局面に突入したと言える。生産の減少幅が前回減少した2005 年より大きく、在庫循環も拡大する様相を呈している点に注意が必要である。
- ICT 関連生産は13 四半期ぶりに減少。半導体・フラットパネル製造装置の減少が大きい。
- ICT 関連サービスは減少となったが、移動電気通信の統計変更の影響による減少が影響。
- ICT 関連設備投資(民需)は、設備投資ではない携帯電話受注が統計に含まれている影響で2 四半期ぶりに減少に転じたが、電子計算機は増加。
- ICT 関連設備投資(官公需)は増加に転じた。通信機の増加が大きい。
- ICT 関連消費は8 四半期連続で増加(増加幅は縮小)。移動電話通信料の増加が大きい。
- ICT 関連輸出は3 四半期連続、ICT 関連輸入は5 四半期連続で減少している。
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