2009年第2四半期のポイント
ICT経済は、輸出減少の底打ちから在庫調整の急速な進展により、生産が持ち直した。6月には生産の減少幅が在庫の減少幅を下回り、回復局面に入っている。中国国内の内需刺激策によるデジタル家電需要の増加により、電子部品関連の輸出が回復したことに加え、国内の追加経済対策による液晶テレビ需要の増加により生産が持ち直した。設備投資(民需)は依然低迷しているものの、ICT生産や輸出の底打ちが、設備投資(民需)の増加にまで波及するかが、今後のICT 経済の注目点である。
ポイントは以下6 点。
- 関連在庫の調整は、IT バブル崩壊後の10 カ月に比べ長引くと想定されていたが、急速に進展した。2009 年6 月に入り、ICT 生産の減少幅(-21.6%)はICT 在庫の減少幅(-22.4%)を下回っており、45 度線を越え、回復局面に入っている。
- ICT 関連生産と輸出は2008 年10-12 月期以降、大幅に減少したものの、足元では4 カ月連続で生産の減少幅が縮小している。
- ICT 関連サービスは2009 年1-3 月期に生産よりも遅れて減少幅が拡大したが、4-6 月期に入り底打ちした。
- 一方、設備投資の先行指標となる機械受注は減少幅が継続している。
- ICT 関連消費は移動電話通信料とインターネット接続料を中心に増加を維持している。
- 輸出の改善、生産の在庫調整の進展が本格回復のキーになる設備投資の下げ止まりから増加につながるのかという点が注目される。
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