2016年10月14日掲載 ITトレンド全般 Global Perspective

毎年恒例となったJKT48と祝う「インドネシア独立記念日」


(C) JKT48 Project

8月17日はインドネシアの独立記念日である。今年2016年は独立71周年だ。ジャカルタなど主要都市では独立記念を祝う国旗などが路上で販売されており、国全体が記念日前から盛り上がっており、独立記念日もインドネシア中がお祝いムードだった。

 毎年恒例JKT48が祝うインドネシア独立記念日

その独立記念日に2012年から毎年JKT48は「Hari Merdeka(独立の日)」をファンと歌ってインドネシアの独立を祝福している。すでにインドネシアでは国民的アイドルの地位を確立しているJKT48が全員集まってファンと一緒に熱唱するのは、今年で5回目で、もはやインドネシアでの恒例行事となった。

 そのイベントの模様は、毎年集まった多くのファンたちがスマホで撮影して動画がYouTubeにもアップされており世界中で見ることができる。昨年までは握手会会場の外や博物館前にファンが集まって、JKT48と一緒にインドネシアの独立記念を祝っていたが、今年は現地放送局RCTIの「DaShat」というテレビ番組に出演し、独立記念日を祝い国家を歌った。もちろんファンも多く集まり、いつものようにスマホで動画撮影を行っていた。今年はテレビ番組でJKT48が「Hari Merdeka(独立の日)」を歌う様子がインドネシア中に放送され、JKT48の国民的アイドルの地位を揺るぎないものとした。

▼インドネシアでは独立記念日前から町や家の前にインドネシア国旗を掲揚して祝う。

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親日国家インドネシアの独立記念日

日本のAKB48から移籍してた仲川遥香と近野莉菜も参加してインドネシア語で熱唱する。インドネシアは多民族国家であり、宗教もムスリムだけでなくキリスト教徒も多い。日本人がインドネシア人と一緒に「Hari Merdeka(独立の日)」を熱唱していても、誰も咎めない。むしろ大歓迎だ。特に日本人がインドネシア人なら誰もが知っているこの曲を熱唱してくれることに対してインドネシア人は非常に好意的だ。

 インドネシアは世界最大の「親日国」なのだ。仲川も自身のTwitterで「明日はインドネシアの独立記念です!私はインドネシアが大好きです 私にとってとても大切な国です インドネシアでもっと有名になるぞ〜」と日本語とインドネシア語でつぶやいていた。仲川はすでにインドネシアで一番有名日本人だから、その仲川がインドネシア人に向けて独立をお祝いメッセージを出すことで、インドネシア人も非常に喜んでいる。インドネシアの伝統音楽Dangdut(ダンドゥット)を現地のテレビなどで多く披露して現地でも有名になってきた近野も自身のTwitterで「今日はインドネシアの独立記念日です!!71周年おめでとーう」とつぶやいたり、インドネシア国旗のシールを顔に貼ってインドネシア語で現地のファンらに向けて独立記念日のお祝いをつぶやいていた。

(C)JKT48 Project

多くのファンらの前で「Hari Merdeka(独立の日)」を歌うJKT48メンバー。ファンらはスマホで撮影してすぐにYouTUbeなどで拡散している。 (C) JKT48 Project

 

インドネシア人なら誰で知っている戦後の日本とインドネシア

インドネシアでは1945年8月17日にスカルノがハッタの立会いの元、独立宣言を行ったが、その後独立を認めないで、再度植民地化を目指して侵入してきたオランダ軍と1949年12月まで「独立戦争」を戦い、80万人以上の犠牲者が出た。この独立戦争に身を投じた日本人も多くいたことから、インドネシアでの日本への評価は非常に高い。なおインドネシア独立戦争で戦死した日本人はジャカルタ郊外の国立カリバタ英雄墓地に埋葬されている。このことはインドネシアでは学校の歴史の授業でも習うから、インドネシア人なら誰でも知っていることだ。またジャカルタの学生なら必ず学校の社会科見学で訪問する「独立記念塔(モナス)」の1階にはインドネシアの歴史がパノラマで展示されているが、そこには第2次大戦時の日本の侵略の展示もあるが、それ以上に長期間のオランダ植民地時代の搾取に苦しめられた展示が多い。インドネシアにとって日本は長期間のオランダの圧政から解放し、さらに戦後はインドネシア独立を日本人が支援し、インドネシア人とともにオランダ軍と戦ってくれたことから今でもインドネシアは世界でも有数の親日国である。

 オランダとの独立戦争後も、1万以上の島々と多数の部族から構成されるインドネシアを統一するのは容易なことではなかった。独立後にインドネシア語を国語として整備し、学校や職場でもインドネシア語の利用に統一されていった。民族問題は現在でもなおインドネシアでの大きな問題の1つであり、実は完全に解決できてはいない。

 JKT48は2012年の独立記念日から毎年欠かさずに「Hari Merdeka(独立の日)」を熱唱している。アイドルグループJKT48はインドネシアの国民的アイドルであり、インドネシアにおいても「多様性と平和の象徴」だ。これからも8月17日の独立記念日には、インドネシア人とともに「Hari Merdeka(独立の日)」を歌い続けてほしい。これらの動画も5年目を迎えアーカイブとしても充実してきた。後年、これらの動画アーカイブを見て、「独立後70年ごろには、JKT48という日本のアイドル姉妹グループが活躍して、このように独立を祝っていたのだ」と言われる未来がやってくるのだろう。

 以下に過去5年のJKT48がファンらとともに熱唱している「Hari Merdeka(独立の日)」を掲載しておく。インドネシア人がスマホで動画を撮影しながらも、インドネシア国旗を掲げて独立を祝って一緒に大きな声で歌っている姿が印象的だ。

【2016年】2016年8月17日インドネシア独立記念日(71年目)

【2015年】2015年8月17日インドネシア独立記念日(70年目)

【2014年】2014年8月17日インドネシア独立記念日(69年目)

【2013年】2013年8月17日インドネシア独立記念日(68年目)

【2012年】2012年8月17日インドネシア独立記念日(67年目)

(C) JKT48 Project

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