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[世界の移動・パーソナル通信T&S]

世界の移動・パーソナル通信T&S(Trends & Statistics)

このコーナーについて
移動・パーソナル通信事業がグローバルな競争にあるなか、弊社では、海外を中心にした有益な情報を様々な企業の方々に有効に活用していただき、日本の移動・パーソナル通信分野の発展に寄与することを目的とした有料情報サービス「InfoCom世界の移動・パーソナル通信T&S」を提供しています。
このコーナーでは、そのサービス・メニューの1つ「InfoCom移動・パーソナル通信ニューズレター」の中から、毎月以下の2点についてご紹介します。

(1)記事2点(全文) (2)全掲載記事のコンテンツ

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今月のレポート

直感的に操作可能なモバイル情報端末が登場

ブロードバンド固定無線アクセス・サービス、
国内で続々サービス開始

 

2001年7月号(通巻148号) 概要

■フランス、第3世代移動通信免許付与後の事業者の動き
フランス電気通信規制局(ART)は、2001年5月31日、4件のUMTS事業権の入札に残ったオレンジ(フランス・テレコム傘下)とSFR(セジェテル傘下)の2社に事業権を認める答申を行った。当初、入札に参加されるとみられていたブイグ・テレコムとスエズ・テレフォニカは49億ユーロの事業権料(実際には、49億5,000ユーロ)が高すぎるとして応札を辞退したことから2社のみの免許付与となった。

■欧州移動通信業界における新たな事業形態(VSP)
ノルウェー初のMVNO(mobile virtual network operator)として知られるセンス・コミュニケーションズ(Sense Communications)は2001年5月、北欧以外の欧州諸国の移動通信市場に進出する計画を発表した。同社はこれまでノルウェーおよびスウェーデンにおいてサービス・プロバイダとして移動通信事業を展開しており、間もなくデンマークに進出するとの計画も明らかにしていたが、この度初めて北欧以外の国に進出する計画を公式に明らかにしたことになる。

■英国「ネットワーク加入料金値上げ」の周辺
2001年5月30日のファイナンシャル・タイムズはボーダフォン料金へオフテル規制が課せられる可能性が濃厚になってきたと報じた。これは同社が一貫して高水準の利潤を享受しており、これが競争によっても影響を受けていない事実があるためであり、同誌によればオフテルはボーダフォンの報酬率規制を目的に、「コストプラス」型の料金規制という最終手段に訴える恐れがあることを改めて示したとされる。すなわち「競争が有効に機能しておらず、競争市場よりも料金が高いと判断されれば、料金規制のオプションはある」。ただし同時にオフテルは、諮問プロセスの結果ボーダフォンの利潤が競争欠如によるものではないと結論されれば料金規制の緩和もありうることを強調した。したがってオフテルは明確な判断は表さず、原則的には中立的立場なのだが、このようなコメントはボーダフォンの神経を尖らせるには十分である。オフテルは移動体市場における一般的な料金低下を歓迎しているものの、他方で料金の中には依然として高水準のものがあること、また、最近になって移動体加入料金値上げの動きが広がっていることを懸念しているという。

■ボーダフォン・グループの2000年度業績
2001年5月29日、ボーダフォン・グループの2000年度業績(2000.4〜2001.3)「暫定版」が公表された。それによれば、ボーダフォン傘下企業の比例配分ベースによる登録加入者数は約8,300万(前年度比56%増)を数え、世界最大の規模となった。

■直感的に操作可能なモバイル情報端末が登場
[NEW]全文掲載

■携帯電話での広告配信問題とその対策動向
携帯電話の普及は一段落しつつあるが、携帯電話の一般生活への浸透度・使われ方は多様化し、問題も多々発生している。特に、いわゆる「迷惑メール」の問題は、連日紙面をにぎわしている。携帯電話のメールアドレスは、11桁の電話番号が使用されることが多いこと、及び通話料金の値下がりに伴うダイレクトメールの一斉送信料金の低下が迷惑メールを増加させている。単に送られてくるメールの数が多いというだけでなく、着信側に料金がかかることが問題を深刻にしている一番の原因である。総務省の調査によれば、「迷惑メール」への苦情は2001年4月だけで4万件以上に達している。最大手のドコモへの苦情は1日に200件も寄せられているという。

■メッセージング・サービスの今後の動向と展開
移動通信市場においてメッセージング・サービスの位置付けは、音声通話についでトラヒック収益として、また利用頻度、利用形態において確固たる地位を築き上げている。特にGSMのプラットフォームを基盤としたメッセージング・サービスであるSMS(Short Messaging Service)の勢いは止まるところを知らない。実際GSMアソシエーションの最近の発表によれば、世界の全GSMネットワークにおける2001年の第1四半期でのSMSの送信数は500億に到達すると言われている。GSMのお膝元である欧州では、このSMSの普及、そしてそのアプリケーションの拡大がWAPの普及を妨げていると言っても過言ではない。このような海外のメッセージング・サービスの動向と展開について触れてみたい。

■GPRSローミングの動向
フランステレコム、グローバル・クロッシング、及びグローバル・テレシステムを含む世界の主要なインターネット・プロトコル(IP)事業者は、それぞれのGRX(GPRS Roaming Exchange)を接続する計画を明らかにしている。GRXとは、異なる国の移動体ネットワーク間で、安全なIPバックボーン接続を提供するために構築されたいわばネットワークのハブであり、移動体通信事業者はGRXを活用することにより、自らの顧客に対して海外旅行中での電子メール交換などの高速GPRSサービスを提供することができる。これは、特定のGRXが海外ネットワーク上でローミング中のGPRS呼を受信すると、GRXはIPバックボーンを経由して当該事業者から関連するデータを直接携帯電話に読み込む仕組みである。

■ブロードバンド固定無線アクセス・サービス、国内で続々サービス開始
[NEW]全文掲載

■電話とインターネットを融合するENUM
ENUMとは、公衆電話ネットワーク(PSTN:Public Switched Telephone Network)とIPネットワークの融合を試みるプロトコル(通信方式)である。シスコ・システムズのあるエンジニアによって、2000年9月にこのアイデアが考案されて以来、とくに2001年春頃から米国のメディアで話題となっているが、日本では大々的に報道されていない。そこで、様々な可能性を秘めたENUMとはどのようなプロトコルで、どのようなサービス提供が可能なのか、そして米国でのENUMに関する業界の動きを紹介する。

■米リープ・ワイヤレス、通話呼出中の音声情報提供サービスを導入
米携帯電話事業者であるリープ・ワイヤレス(Leap Wireless)は2001年5月10日、自社のユーザーが通話する際に、発信ボタンを押してから呼がつながるまでの間にエンターテインメント情報など様々な最新情報の音声クリップを流すサービス「テレフォン・エンターテインメント・ネットワーク(Telephone Entertainment Network、略称TEN)」を開始すると発表した。

■AT&Tワイヤレス、音声ポータル・サービスを開始
AT&Tワイヤレスは2001年6月、音声ポータル・サービス「AT&Tワイヤレス#121」を開始した。同社の携帯電話ユーザーは、音声でインターネットの情報を検索できるようになる。このサービスは、加入するサービス・プランや端末の機種を問わず同社の携帯電話ユーザーの全てが利用でき、事前登録や月額料金は必要としない。同社では、音声ポータルを採用することで個々のユーザーのニーズに対応したワン・ツー・ワンのサービス提供が可能になる、としている。

■FITEL、台湾でPHSサービスを開始
台湾のポケベル事業者である大衆電信有限公司(FITEL:First International Telecom Corp)は2001年5月7日、同国でのPHSサービス開始を正式に発表した。サービス開始記者会は台北市のビジネス街にある紐約紐約展覧購物中心にて開催され、招待客約1,000名が出席した。政府や地元財界等からの来賓代表者より祝辞が贈られ、FITELが提供するPHSサービスの概要等がビデオや実演により紹介された。


サービス内容、ご利用料金のお問合せ先

移動・パーソナル通信研究部
wireless@icr.co.jp
TEL: 03-3470-7521 FAX: 03-3470-7143


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