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世界の移動・パーソナル通信T&S

2002年10月号(通巻163号)

世界のニュース

 移動通信サービス

■米IBM、インスタント・メッセージを活用した緊急用ネットワーク構築へ

 米IBMは2002年8月22日、ワシントンD.C.地区の緊急用データ通信ネットワークを構築することを発表した。これは、バージニア州、メリーランド州およびコロンビア特別区の公安局ならびに輸送機関が共同で進めているCapWIN(Capital Wireless Integrated Network)プロジェクトの一環として実施するもので、同ネットワークが構築されることにより、40以上の地方自治体や州政府、連邦機関などが、無線によりリアルタイムな相互通信を実現することが可能となる。このような複数の行政管轄区をまたがる相互運用ネットワークが構築されるのは、米国でも初めてのことである。

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エンブレイズ、イタリアで欧州初の動画サービスに参画

 イスラエルのエンブレイズ・システムズ社は2002年8月5日、イタリアの移動通信事業者ウィンドが同社の製品を利用して、ヨーロッパで初めての動画サービス(ビデオ・ストリーミング・サービス)を行うことを発表した。同社によると、イタリアのウィンドは2001年にエンブレイズ・ソリューション・プラットホームを全国サービス用に展開し、2002年7月21日からGPRS上のMMSサービスにてビデオ・ストリーミング・サービスを開始している。今回は、このエンブレイズ・システム社及び同社の提供する動画配信のプラットホームについて簡単に紹介する。

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KTF、高齢者向け料金プランおよび端末でギフト・マーケティング

 世界の携帯電話事業者の中で、その料金プランの多様性という点で注目すべきは、韓国市場である。各事業者は携帯電話利用者を、その年齢、性別、職業、ライフスタイル、社会性といった様々な観点から分類し(セグメンテーション)、分類された各々のセグメント(分類された各グループ)ごとに料金プランを用意している。具体的には、10代向け、女性向け、カップル向け、高齢者向けなどの様々なプランがある。これらの多様なプランの中から、注目したいのが、KTFの高齢者向け料金プランだ。以前から高齢者向けプランは提供されていたが、この度、同社は同プランを「ギフト・マーケティング」という手法で展開し始めた。日本の携帯電話事業者の中でもNTTドコモは敬老の日を控えたタイミングで、高齢者向けにも対応した端末「らくらくホン?S(F671iS)」をリリースしたが、ギフトというマーケティングを明示的には行っていない。以下、ギフト・マーケティングの一例として参考にしてほしい。

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韓国におけるモバイル・コマースの開発動向

 韓国ではこのところ、モバイル・コマースを巡る移動通信事業者の動きが活発となっている。同国では、2001年秋頃からモバイル・インターネットによるコンテンツのダウンロード等のサービス利用が盛んとなり、新たな収入源を切り開いてきた。これを基盤に事業者は様々な構想を立て、モバイル・コマースの広範な普及に取組んでいる。

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インマルサット、2002年末にGPRS互換のデータ・サービス開始へ

 インマルサットは、2004年に第4世代衛星を打ち上げる節目にきており、その時点ではUMTS(3G携帯)との互換性を持った432kbps衛星データ・サービス「BGAN:Broadband Global Area Network」を開始する予定である。これへのつなぎとして、2002年末、既存のGAN(Global Area Network)にGPRSとの互換性を持たせた144kbpsデータ・サービス「Regional BGAN」を開始することとしている。

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