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世界の移動・パーソナル通信T&S

2004年7月号(通巻184号)

トレンドレポート

  • 今度は本物、欧州で3Gの導入相次ぐ

■今度は本物、欧州で3Gの導入相次ぐ

欧州で第3世代携帯電話(3G)サービスが離陸しようとしている、とビジネスウィーク誌(注)が報じている。安い音声通話、高速インターネット接続、ビデオ・クリップの配信やオンライン・ゲームなどの魅力的なマルチメディア・サービスを約束したあの有名な3Gがとうとうやって来る。忘れているかもしれないが、ドットコム・ブームの時に、周波数免許の入札で1,200億ドルを投じた馬鹿騒ぎを引き起こし、その後何十億ドルもの損失で欧州の通信産業をほとんど破壊してしまったあの「3G」と同じ「3G」である。2年遅れで欧州にやってきた3Gは、何ヵ所かの市場でテストを試みる何社かの大胆なパイオニア達ではない。米国では3Gは遠い夢でしかないのに、ボーダフォン、T−モバイル及びオレンジなどの欧州の巨大企業は、バルチック海から地中海までビジネス及びコンシューマー向け3Gサービスを展開しようとしている。通信産業を食い荒らした怪物(3G)はとうとう飼いならされてしまった、と同誌は書いている。
(注)3G Rollout:This time it’s for real(BusinessWeek / June 21,2004)
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