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世界の移動・パーソナル通信T&S

2007年3月号(通巻216号)

トレンドレポート

■3GSMから見る世界の携帯市場トレンド

2007年2月12日から2月15日まで、スペインのバルセロナで世界最大級の携帯電話のエキシビションである3GSM2007(本誌では他に「3GSM会議」「3GSMワールド・コングレス」等で表記)が開催された。3GSM2007の発表によると、参加者は述べ5万5千人にのぼったという。2005年までは南仏のカンヌで開催されていたが、参加者、参加企業の拡大に伴い2006年からはスペインのバルセロナで開催されることとなった。世界中から、主要な携帯電話端末ベンダー、携帯電話事業者などが集うこのエキシビジョンは2007年の携帯電話市場のトレンドをみる上で非常に重要である。本稿では、特に今年重要と思われるトレンドについて報告する。
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■イスラム教徒向け携帯電話とサービスの広がり

世界のイスラム教徒(ムスリム)の人口は現時点で既に10億人を超えている。日本に住んでいると実感としてあまり感じられないかもしれないが、現在は中東や東南アジア諸国などに留まらず、欧米諸国にも多くのイスラム系住民が居住している。これらのイスラム教国における携帯電話普及率は一部で非常に高く、2006年6月時点でUAE及びクウェートでは100%を超えている。また2005年7月からの1年間における携帯電話加入者数の増加は、パキスタンで約2,500万弱、またインドネシアでは約1,500万であった。さらに同時期においてトルコでは約800万弱、サウジアラビアでは約600万、マレーシアでは約500万、イラン、イラク及びエジプトでは約400万の加入者数の増加があった。
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