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世界の移動・パーソナル通信T&S

2007年10月号(通巻223号)

世界のニュース

 市場・企業

■グーグル、移動通信事業への参入と「Gフォン」投入はあるか

米国ネット検索最大手のグーグル(Google)は、2008年1月に開催される700MHz帯の周波数オークションの枠組みに関して規制機関のFCCへ要望書を送り、その条件の一部をFCCが認めたことで業界に波紋を呼んだことは本誌ですでに取り上げた(本誌2007年9月号「米国ハイテク企業の無線ブロードバンド市場参入戦略」参照)。はたしてグーグルは移動通信事業者となるのか、また噂の「Gフォン」投入はあるのか、その可能性を複数の観点から探ってみた。
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■揺れるiフォン:iPodタッチの発売とiフォンの値下げ

アップルは、2007年6月末に、AT&Tモビリティーを通じて、iフォンの販売を開始した。そのわずか3ヵ月後の9月5日に、同社はiフォンから携帯電話機能を省いた新iPodの「iPodタッチ(iPod Touch)」を発表する一方、同日、iフォンの4GBモデルの販売終了と8GBモデルの値下げを実施した。これらの発表は、既にAT&Tモビリティーと2年間の契約期間を結んでiフォンを購入したユーザーに大きな衝撃を与えた。一部報道によると、iフォンを購入したニューヨーク在住のユーザーがアップルに対して100万ドルの損害賠償を求める訴訟を起こしたことが報じられている。アップルは、値下げに関する発表に対し苦情が多く寄せられたことを認め、2007年9月6日にiフォン・ユーザーへの謝罪および補償内容を公式に発表した。
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■公衆無線LANサービス、ビジネス向け有料サービスで利用が拡大

ビジネス・ユーザーによる公衆無線LANサービスの利用が増加している。ホテルや空港での出張者利用を中心に、企業ユーザー向け有料サービスが拡大する傾向にある。
公衆無線LANのローミング・サービスを提供する米アイパス(iPass)社の報告「Wi−Fiホットスポット・インデックス」では、2007年初頭から半年間でアイパスの顧客企業3,500社の従業員100万人以上を対象に調査しており、78ヵ国のWi−Fiアクセス・ポイント約8万ヵ所でデータを収集し集計した。これによると、商用による利用頻度は同年1月から6月の半年間で68%増加、前年同期比では141%増と大幅な増加を見せている。
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