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InfoComモバイル通信T&S

2012年4月号(通巻277号)

サービス関連(通信・オペレーション、製品・端末、コンテンツ・放送、その他)

  • 米ネットゼロ、無料4Gモバイル・ブロードバンド・サービスの提供を開始
  • スマートパイプはどうあるべきか?:MWC2012に見る通信事業者とOTTプレイヤーの関係
  • カナダ市場に見るVoIPサービスの現状と動向〜 VoIPの位置付けは今後どうなるのか
  • 自動車産業で注目されているHTML5技術

■米ネットゼロ、無料4Gモバイル・ブロードバンド・サービスの提供を 開始

米ISPのネットゼロ(NetZero)は2012年3月、無料4Gモバイル・ブロードバンド・サービスの提供開始を発表した。これまでも通話やデータ料金の無料化を謳ったサービスは存在しており、無料サービス自体にはあまり真新しさは感じられない。しかし、今回の同社による無料サービスは、従来の大半の同種サービスが採用していた広告付きモデルではなく広告無しモデルに基づくものであり、より純粋な無料サービスとなっている点、また最先端の4Gネットワークを使っている点で、ある程度の新規性があると言えるだろう。本稿ではネットゼロのサービス概要およびビジネスモデル、そして同サービスが米国モバイル・ブロードバンド市場に及ぼす影響の可能性について解説する。

■スマートパイプはどうあるべきか?:
MWC2012に見る通信事業者と OTTプレイヤーの関係

2012年2月末に開催された「Mobile World Congress(MWC)2012」では、いくつかの通信事業者のプレゼンテーションから、OTT(Over The Top)プレイヤーがモバイル通信業界のエコシステムの主導権を握っているという認識が共通であることがわかる。こうした状況下で、通信事業者が今後目指す方向性として「スマートパイプ」というコンセプトが示された。では、果たしてスマートパイプはどうあるべきなのか。MWC2012模様をふまえつつ、考察を試みる。

■カナダ市場に見るVoIPサービスの現状と動向
〜VoIPの位置 付けは今後どうなるのか

2011年12月からカナダ最大の携帯電話事業者Rogersが、「Rogers One Number(β)」というPCから既存の電話番号を使って通話やSMSが可能なサービスを提供開始した。またDellカナダが電話番号取得可能なVoIPサービスの提供を2012年2月から開始した。一方では、カナダに拠点を置くVoIP事業者がサービス提供中止を発表した。カナダの最近の通信動向を考察しながら、今後のVoIPサービスの在り方を模索していきたい。

■自動車産業で注目されているHTML5技術

HTML5は従来のOSに依存していたアプリケーションを含めたデジタルコンテンツ開発やその利用(配信)を変えるという点で注目されている技術である。
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