2015年12月24日掲載 ITトレンド全般 InfoCom T&S World Trend Report

ICT雑感:2015年のICT新語・流行語


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毎年、年末のこの時期になると、巷では新語・流行語大賞が話題になります。私がこの原稿を書いている時点ではまだ候補は発表されていませんが、ちなみにこれまでの新語・流行語大賞をネットで検索してみると、昨年は「ダメよ~ダメダメ」と「集団的自衛権」。一昨年は「今でしょ!」、「お・も・て・な・し」、「倍返し」そして「じぇじぇじぇ」でした。テレビを媒体に人々の間で話題になったこれらの言葉を聞くと、つい思い出し笑いをしたり、もうそんな時間が経ったのかと、時の流れの速さを実感してしまいます。

毎年のことですが、2015年もICTの分野においてさまざまな新しい言葉が生まれ、普及していきました。例えば「ドローン」。これなどは一般の方々には全くと言っていいほど認識がなかった言葉でしたが、今年4月に首相官邸に落下した事件をきっかけにマスコミで大きく取り上げられたことから、一挙に知られることになりました。今では住宅街近くのグラウンドにまで「ドローン禁止」といった張り紙が貼られるほどになってしまいました。

話題になった「ドローン」の他にも、「IoT」、「ビッグデータ」、「人工知能」、「ロボット」、そして「自動運転」といった言葉はテレビや新聞にたびたび登場し、我々のような業界にいる者だけでなく、一般の人々の間においても確実に認知されるようになったように感じられます。

なかでも「IoT」、「ビッグデータ」、「人工知能」の3つは一般の人々にとっては新しい言葉であることに間違いはなく、同時にきっと「耳にはするけど今一つよくわからない」という存在かとも思われます。これらの言葉は、現在ではICT分野で多く使われるものですが、今後さらに使用頻度は急速に高まり、2015年だけの流行語として終わることはないだろうと思われます。

このような現象はかつて、オフィスもパソコンがまだ一人一台であった1990年代の中頃、インターネットという言葉がようやく広まり始めたときに、「インターネットって何?」、「どうやって使うの?」、「何ができるの?」といった質問をされたとき、説明に非常に苦心したのと似ているように感じます。

ネットも電子メールやブラウザーといったアプリケーションを使ってみて、我々は初めてその価値を実感できるようになりました。私は感覚的に2015年末の「IoT」、「ビッグデータ」、「人工知能」がまさに今、そんな状態にあると捉えています。

来年は、この説明の難しい用語(「IoT」、「ビッグデータ」、「人工知能」)について、お年寄りから子供までが「へー、便利だねー」と実イメージができるようになり、さらには、こうした新しいテクノロジーが世界中の人々に新しい笑顔のきっかけをもたらせるようになると嬉しいですね。

※この記事は会員サービス「InfoCom T&S」より一部無料で公開しているものです。

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