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2011年9月27日掲載 |
アメリカで14歳の少年Jamey Rodemeyer君が、同性愛であることを理由にいじめをうけ、それを苦にして自殺をしたという悲しい事件が起きた。このことに対してレディー・ガガが自分のTwitterで怒りを露わにしたことで、アメリカだけでなく世界中で大きな話題になっている。 Jamey君はレディー・ガガのファンで、レディー・ガガは2011年9月22日、自分のTwitterで以下のようにコメントしている。 “Jamey Rodemeyer, 14 yrs old, took his life because of bullying. http://tinyurl.com/6e7n49s. Bullying must become be illegal. It is a hate crime.”「いじめは違法であり、憎むべき犯罪である」と。 さらに、レディー・ガガはこの問題に対して、オバマ大統領にも会って直訴するとTwitterでコメントしている。 “I am meeting with our President. I will not stop fighting. This must end. Our generation has the power to end it. Trend it #MakeALawForJamey” 「戦うことをやめない。私たちには終わらせるパワーを持っている」と。 米国バッファロー在住だったJamey君は、同性愛者であることを理由にいじめられていた。学校でだけでなく、ネット上でも中傷されていたという。 Jamey君は、YouTube上で「It Gets Better, I promise!」という動画を残している。そこで彼はレディー・ガガの「Born This Way」ついて触れ、「彼女は僕を幸せにしてくれる。僕はこのように生まれた。そんな自分を愛さなくてはね」と述べている。見ているだけで切なくなる。彼の葬儀には500人以上の人が集まったと報じられている。 レディー・ガガのTwitterのフォロワーは、全世界で約1,378万人(2011年9月24日現在)。Socialbakerの調査によると、2011年9月24日現在では、レディー・ガガは世界で一番フォロワーが多い。オバマ大統領のTwitterは約1,020万人で3位である。 彼女の発言は全世界へネットを通じて伝わり、全世界で話題になっている。 ネットでのいじめ問題は、日本でも「学校裏サイト」などで話題になり、文部科学省は、平成20年11月12日、「「ネット上のいじめ」に関する対応マニュアル・事例集(学校・教員向け)」を作成して発表した。 ネット上でのいじめ問題は日本だけでなく、アメリカや韓国、台湾などアジアや欧州でも話題になっている。イギリスでは2009年に、14歳の半分以上が「ネット上でいじめ」を受けたとの調査結果もある。 インターネットの登場により、人々の生活は大きく変わった。生活が便利になる一方で、このようにネット上での「いじめ問題」という影の問題も登場してきている。レディー・ガガという世界的に著名なアーティストが、この問題を全世界に知らせたのもネットを通じてである。ネットはまさに、諸刃の剣である。 14歳の少年が同性愛である、ということを理由に自らの命を絶つという胸の痛むニュースに対してのレディー・ガガの怒りのコメントに世界が注目をしている。 Jeremy君のご冥福を心よりお祈りしたい。 [追記] 【参考動画:LIVE at the iHeartRadio Music FestivalでJeremy君のために歌うレディー・ガガ(2011年)】 【参考動画:Lady Gaga “Born This Way”】 (参考文献) 本情報は2011年9月25日現在のものである。 |
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