ネット社会のさまざまな問題を考える −シンポジウム− (最初のページ)

開会の辞

(株)情報通信総合研究所
取締役/エグゼクティブ・リサーチャー 田川義博

開会の辞/田川  本日は、当シンポジウムにご参加いただきまして、大変ありがとうございます。私どもの予想をはるかに上回る多くの方に参加の申し込みをいただきました。
 最初に、情報通信総合研究所がシンポジウムを開催するに至った経過についてご説明いたします。

 昨今、IT革命とかインターネットが、経済、社会、人間の意識や行動を大きく変えるとか、TビジネスがEビジネスにシフトするとか、いろいろ言われております。ネットワーク化が大きなインパクトがあるにしても、既存の思考の枠組みの中では、なかなかプラスなりマイナスなりのインパクトが捉えづらいいのではないかと思います。
 このような中で、情報化なり情報流通サービス産業の実際の課題に取り組む前提として、これからの新しい社会のパラダイムをどうとらえたらよいのか、この問題をしっかり考える段階ではなかろうかと考え、弊社では「デジタル社会の危機管理・その光と影」というテーマで、研究を始めたところであります。その一環として今回のシンポジウムを企画いたしました。

 次に、本日のシンポジウムの流れについて申し上げます。最初の基調講演では、西垣通先生から「ネット社会の新しいパラダイム」という題で、基本的な問題提起をいただきます。次いで、パネルディスカッションに移りまして、まずネット現場で活躍されておいでのお3人の方から意見発表をいただきます。次いで、基調講演をされました西垣先生にも加わっていただきまして、全体討論を行います。このパネルのコーディネーターを小林宏一先生にお願いをしております。そして最後に、小林先生から全体的なまとめをいただくことにしております。基調講演とパネルディスカッションを連続させて、全体として問題をとらえたいと考えております。


(次のプログラム)I.基調講演