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世界の移動・パーソナル通信T&S

2002年3月号(通巻156号)

世界のニュース

 移動通信サービス

■期待が高まるGSM/CDMAローミング

 GSM協会は2002年1月15日、世界で初めてGSM/CDMA間の国際ローミング協定が締結されたと発表した。本協定は、フランスのブイグテレコム(GSM事業者)と韓国KTF(CDMA事業者)の間で締結されたものである。国際ローミングとは、利用契約している携帯電話などの移動通信サービスを、利用契約をしていない他の国の通信事業者のサービスエリアにおいても当該事業者の設備を利用できるようにすることである。通常GSM事業者間やCDMA事業者間ではローミング協定が締結されており、容易にローミングを利用できるが、異なる通信方式であるGSM/CDMA間では利用することはできなかった。今回のローミング協定により、ブイグテレコム加入者が韓国を訪問した際には、KTFのネットワークを利用することができるようになる。
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■スウェーデンAspiro社、エリクソンとEMS/MMSコンテンツを共同開発

 2002年2月19日から22日にかけ、フランスのカンヌで3GSMコングレスが開催された。会場には移動通信関連各社の500以上のブースが立ち並び、連日非常にたくさんの来訪者でごった返していた。コングレスの主役である端末ベンダーのブースに目を奪われがちになる中、若者向けの斬新なグラフィックスを多用して一際異彩を放っていたのがスウェーデンのコンテンツ・プロバイダーであるAspiro社であった。同社はコングレス初日の2002年2月19日、EMS(Enhanced Messaging Service) およびMMS(Multimedia Messaging Service)のアプリケーションをエリクソンと共同開発中であり、2002年始めより主要移動通信事業者8社が同社のMMSアプリケーションのトライアル中であることを発表した。魅力的なコンテンツに欠けるとされていた欧州のモバイル・インターネット市場だが、同社の発表により、MMS関連の具体的な動きが見えてきた格好だ。
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■シュルンベルジェセマ、音声認証を利用するSIMカードを発表

 シュルンベルジェセマ(SchlumbergerSema)は2002年2月、カンヌで開催された展示会、3GSMワールドコングレスにおいて、音声認証を利用できるSIMカードを発表した。通常SIMのユーザー認証にはPINコードが利用され、4桁の数字を端末に打ち込むことで認証されるしくみである。同社では、SIMの認証に音声認識技術を融合させることで端末盗難時に本人以外のユーザーが携帯電話を悪用する危険性を低くし、携帯電話もより簡単に利用できるようになるとしている。
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■ボーダフォン、オンライン・ジョブ・スケジューリング・サービス開始

 ボーダフォン・ニュージーランドは、2002年第1四半期に運輸業務向けのオンライン・ジョブ・スケジューリング・サービスを開始する計画を発表した。このサービスを用いれば、トラック運転手がいつでもどこでも、荷物運送のリクエストにリアルタイムに応答することができ、運送業務が効率化できるとしている。
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