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世界の移動・パーソナル通信T&S

2002年5月号(通巻158号)

世界のニュース

 移動通信サービス

■米国キャリアのWLANに関する動き

 米国においては、2002年〜2003年が主要キャリアによる第3世代移動通信サービス導入期であると考えられており、そのサービス展開時期を迎えつつある。しかしここで米国主要キャリアにより、 2001年末〜2002年はじめにかけて、WLAN(無線LAN)高速データ通信サービスに関する動きがみられるようになった。この主要キャリアによるホットスポットを意識した動きの目的は、高速データ通信に関する複数の技術様式を補完する形でのユビキタスな通信環境を実現するというところにある。

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■ボイスストリーム、Wi-FiとGPRSとの融合サービス展開を発表

 米移動通信事業者ボイスストリームは2002年3月、米オーランドで開催された移動通信の展示会CTIAワイヤレスにおいて、GPRSとWi-Fi(IEEE802.11b)に基づくWLANを融合したサービスを提供する計画を発表した。このサービスは、同社と親会社であるT-モバイルの提供するワイヤレス・サービス「ゲット・モア(GET MORE)」の一環として、2003年初頭から開始となる見込みである。ボイスストリームでは、携帯電話サービスとWLANを共に提供することで、ユビキタスなネットワーク・サービスの提供が可能になるとしている。
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■ブラックベリー、ビジネス・ユーザー・ニーズを捉える

 英ボーダフォンは2002年4月15日、カナダのリサーチ・イン・モーション(Research In Motion:RIM)と同社のソリューション「ブラックベリー(BlackBerry)ワイヤレス・電子メール・ソリューション」を販売することで合意した。その数日前の2002年4月10日には、カナダの携帯電話事業者ロジャーズAT&Tワイヤレスが同社の音声通話機能付き新商品「ブラックベリー5810」を販売することに合意した。このように最近話題に挙がるブラックベリーの魅力とは何だろうか。
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■シンガポールの世界初、公共交通機関向けデジタルTV放送

 シンガポールで開始されている世界初の公共交通機関向けのデジタルTV放送Mobile TVが、世界的に注目されている。地上波デジタル放送開始予定を来年2003年に控え、移動・携帯端末受信をデジタル化の主要項目の1つとしている日本でも、その関心は高いようである。地上波デジタルTV放送のモバイル受信に関しては日本が一番熱心なようであるが、世界中の地上波放送局がデジタルTV放送のモバイル受信もしくはモバイルTVを、地上波デジタルTV放送におけるキー・アプリケーションと見なしている。日本の他にも香港、ドイツにおいて実験が為されている。
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