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世界の移動・パーソナル通信T&S

2002年7月号(通巻160号)

世界のニュース

 政策・規制

■関連市場に関する欧州委員会勧告の草案が発表される

 2002年6月18日、欧州委員会は長らく待たれていた「電子通信セクターにおける事前規制適用対象となりうる関連製品およびサービス市場に関する委員会勧告(Commission Recommendation on Relevant Product and Service Markets within the Electronic Communications sector susceptible to ex ante regulation)」(以下、「勧告」)草案を発表し、公開諮問を開始した。先に採択されたEUテレコム新パッケージは、事前規制中心の規制システムから全面的な競争法による規制システムに至る移行過程の在り方を規定したものだが、この移行過程に具体像を与えるのが、今回の勧告案である。本稿では、その背景と草案のうち移動体関連の記載内容を概観する。
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■ECにおける新たな認証の枠組み

 現在日本では総務省で情報通信市場の新たな競争の枠組みが検討されているが、ECにおいても同様の検討が為され、今回の新通信パッケージによって2003年より現行の枠組みと置き換えられる。ECではライセンシングと認証はどのように変わって行くのか。本稿では、現状と今後に関して、関連文書につきまとめた。新通信パッケージにおいて認証につき主に扱っている指令は「認証指令」である。今回の改正において前面に出された方針が、各構成国において異なる認証の種類と免許条件の統一化と簡略化であり、それによる真の域内市場創出である。そこで導入されたのが必要最小限の条件付けと情報提出のみの届出による「一般認証」である。これは…。
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■北欧諸国、3G導入への妨げ多し

 欧州における第3世代携帯電話(3G)方式の導入は、北欧から始まる気配がある。しかし実際の進捗に関しては不安な要因が報じられており、導入がさらに遅れる可能性がある。フィンランドの携帯電話事業者ソネラは2002年3月22日、2002年9月26日に3Gサービスを導入すると発表した。すでにノキアがセビット国際会議において同日より3Gサービスが始まるだろうと明らかにしており、導入する事業者名を明かしていなかったが、そのうちのひとつはソネラであったことになる。そのソネラは、フィンランドにおける3G導入の妨げになるものとして、次のように…。
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