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世界の移動・パーソナル通信T&S

2003年2月号(通巻167号)

トレンドレポート

■2003年米国の通信市場の予測

バブルの崩壊で苦しんできた米国の通信産業に最近明るい話題が出始めている。昨年の12月中旬に、光ネットワークの製造分野で生残った新興企業の一つであるシエナ(米)の2002年第4四半期の業績がウオール街の予想を上回り、2003年第1四半期の販売見込額も10%増の見通しとなった。米国第5位の携帯電話会社ネクステルが2002年第4四半期に黒字に転じ、第3位のAT&Tワイヤレスは2002年の増収率が15%と好調で赤字幅を大幅に縮めた。モトローラは2002年第4四半期に8四半期ぶりに増収を記録し、前期に続き黒字となった。クアルコムも大幅増収増益となり、ルーセントやノーテルはコスト削減によって赤字幅が縮小した。1998年に政府が統計をとり始めて以来初めて、移動無線ネットワークのエアタイムの価格が2002年9月に0.5%、10月に1.2%上昇した。カラー・スクリーン付きの携帯電話端末から高速無線LANまでの一連の無線新製品が好評を博している、などである。以下に、2003年は米国の通信産業が立ち直る年となるのか、米国の通信市場の今後について考えてみたい。

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