2003年4月号（通巻169号）

■54Mbpsの高速無線ＬＡＮ ＩＥＥＥ802.11ｇの完成迫る
　〜今夏にも登場〜

米国電気電子学会（ＩＥＥＥ）は2003年２月14日、現在公衆無線ＬＡＮなどで導入が進む無線ＬＡＮ規格ＩＥＥＥ802.11ｂをさらに高速にした規格「ＩＥＥＥ802.11ｇ」のドラフト版を承認したと発表した。さらにその約10日後の2003年２月25日には、Ｗｉ−ＦｉアライアンスがＩＥＥＥの承認に基づくＩＥＥＥ802.11ｇ製品の認定作業スケジュールを発表している。このようにＩＥＥＥ802.11ｇ仕様の完成が間近に迫り、関連業界の取り組みも活発化しつつある。ＩＥＥＥ802.11ｇはＩＥＥＥ802.11ｂを代替するものとして注目されており、その動向は移動通信業界にも大きな影響を及ぼすものと考えられる。本稿ではＩＥＥＥ802.11ｇの現況を概観する。