2003年7月号(通巻172号)
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世界の移動・パーソナル通信T&S
<世界の街角から>

ソウル(韓国)

 SARSの流行が見られなかったソウル。日本で聞いたニュースでは、キムチを食べているからSARSが流行しない、と現地で言われているとのこと。その話は本当か?と思いつつ韓国に来て見ると、空港内のお土産店には「キムチでSARSを予防しよう」などと日本語で書いてあったりする。
 韓国では、携帯電話でTVが見られる。TV放送と同じ時間に同じ番組を見られる。ただし、TV放送のコンテンツは、SKテレコムの「ジューン(June)」およびKTFの「フィム(Fimm)」というモバイル・マルチメディア・サービスの一部であり、すべての携帯電話ユーザーがそのサービスを利用できるわけではない。

 これらの端末には、TVアンテナが付いてない。TV放送のコンテンツを、携帯電話の通信ネットワーク上で送っているのである。画像の品質は一般のTVほどとは言えないものの、十分に楽しめる。小さい画面といっても、手のひらに載せて間近で見るため、画面が小さいと意識することもない。もちろんTV放送なので、CMもよく流れる。企業にとっては、これまでの家庭用TVに加えて露出する場所が増えたことになる。なかなかいい広告媒体かもしれない。

 なお、SKテレコムの「June」のトップメニュー画面は、テキストベースではなくGUI風。とはいえ、画面はタッチスクリーン式ではないのだが。その画面の約半分のスペースを使って宣伝されているコンテンツが、TOEIC講座。インターネットで世界の最先端を進む韓国において、ゲームや音楽などといったコンテンツを押しのけて語学講座とは意外。それだけ英語学習がブームということかもしれない。

「June」トップメニュー 「Fimm」TV受信画面
「June」トップメニュー 「Fimm」TV受信画面
韓国のコンビニエンスストアで売っているおにぎり
韓国のコンビニエンスストアで売っているおにぎり
移動パーソナル通信研究グループ
リサーチャー 岸田 重行

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