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世界の移動・パーソナル通信T&S

2008年9月号(通巻234号)

世界のニュース

 市場・企業

■T−モバイルUSA、クラウド・サービスに参入か?
〜ポータルをオープンにし、App Storeライクなアプリケーション・ストアを計画

アップルがiフォン2.0用のアプリケーション・ストア「アップ・ストア(App Store)」を開設してから1カ月、すでに6,000万以上のアプリケーションがダウンロードされ、総額3,000万ドルを売り上げた。アップ・ストアでは、世界各国のデベロッパーにアプリの開発環境を開放し、携帯電話事業者を経由しない独自の課金ルートを提供していることから、これまで垂直統合型のビジネスを展開してきた携帯電話事業者にとっては、ビジネスモデルの修正を促されるほどの脅威となっている。こうした中、携帯電話事業者にも、アップルに追従する動きが出てきた。T−モバイルUSAは、従来の独自ポータルをやめ、広くデベロッパーに開放し、アップル同様、モバイル・アプリケーション・ストアを運営する計画があることをほのめかしている。同社は、グーグルのアンドロイド普及促進団体「オープン・ハンドセット・アライアンス(OHA:Open Handset Alliance)」のメンバーであり、2008年9月にも、HTC製アンドロイド搭載端末を提供する予定である。同社の動きは、アンドロイドによるビジネスの方向性の一つを示すと共に、携帯電話事業者のクラウド・サービス参入として、他社にも大きなインパクトを与えそうだ。
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■オープンAPIへの取組みを始めた、欧州通信事業者のウェブ2.0戦略

オープンAPIの提供というと、まずはグーグル、ヤフー!、アマゾンを始めとしたウェブ企業が思い浮かぶ。しかし、通信とインターネットの世界の融合が加速し、各々の分野のプレイヤーが相互に競争する時代を迎えた結果、通信事業者もインターネット上でのトレンドを無視できないのが実情だ。異業種のプレイヤーの参入等で市場環境が激変する中で、通信事業者は従来の自前主義、垂直統合型の事業戦略からの転換を迫られている。本稿では、欧州において通信事業者が自らの機能を開放する方向で動き始めた、オープンAPI化の最新動向を概観する。
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■コラボレーション携帯電話による新たな携帯電話市場開拓の動き

ここ最近、異業種企業との提携による多種多様なコラボレーション携帯電話が登場している。本稿では、2つのコラボ携帯の事例を紹介し、このコラボ携帯による新たな携帯電話市場開拓の動きについて考察したい。
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■新興市場への進出を積極化するボーダフォンの現状と今後

ボーダフォンの2007年度業績は、東欧や中東・アフリカ・アジアなどの新興市場の売上が大幅な増収となる一方、これまで事業の中心であった欧州市場(西欧)では市場が成熟化へ向かい、成長が減速する傾向が見られる。同社は今後の成長戦略の一つとして「新興市場における力強い成長」を掲げており、買収や出資を通じ成長の期待できる新興市場へ積極的に進出する考えである。本稿では、新興市場での事業強化を図るボーダフォンの最近の海外での動きやその背景、今後の展望などについて考える。
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