■スマートフォン市場拡大の波に乗る独立系アプリケーション・ストア
iPhoneをはじめとするスマートフォンが市場で人気を博す中、大手端末ベンダや大手通信事業者はこぞってアプリケーション・ストア(以下、アプリストア)へ参入してきている。その一方で、あまり日本では報じられないが大手のネット系企業や通信事業者、通信機器ベンダの直営ではないアプリストアであり、昨今その事業規模を拡大し、市場で存在感を示している。こうした独立系のアプリストアの中から、本稿ではいくつかを紹介する。日本でもNECビッグローブが「アンドロナビ」を2010年8月に本格運営を開始するなど似た動きがあるが、海外ではそれ以前からこうした取り組みがあった。
■国内経済のキードライバーICT設備投資が好調 〜今後は生産・消費面への波及に期待
2010年8月16日に内閣府より発表された2010年4〜6月期の実質GDP(速報値)は前期比0.1%増、年率換算0.4%増と前期に比べ増加幅が縮小し、国内景気の減速懸念が高まっている。一方、ICT経済に目を転ずると、2010年4〜6月期は以下に示すように、国内経済全体の減速懸念とは異なり、今後に期待できる状況が観察される。
■世界の携帯事業者グループ売上高ランキングトップ25
〜日・米企業が健闘
本誌2010年5月号で英調査会社ワイヤレス・インテリジェンスが公表した世界の携帯事業者グループの加入者数に基づくランキングトップ25を紹介したが、同調査会社は後日、売上高をベースとする同様のランキングも併せて発表した。トップ2社は加入者数ランキングと同じく1位が中国移動、2位がボーダフォン・グループであった。しかし、加入者数ランキングで大きな躍進を見せたインドなどの新興国企業が後退するなか、日・米企業が健闘し上位にランクインするなど全体の順位には大きな変動が見られた。本稿では売上高ランキングでトップ25入りした主な事業者グループの概況を、加入者数ランキングの状況と対比しながら解説する。
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