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InfoComモバイル通信T&S

2011年5月号(通巻266号)

サービス関連(通信・オペレーション、製品・端末、コンテンツ・放送、その他)

  • 小規模エコシステムに活路を見出す海外WiMAX通信事業者
  • スマートフォンの低価格化をめぐる動き
  • 新興国市場への進出を加速するフェイスブック(全文掲載)
  • 米国で着実に広がる電子書籍市場
  • アジアにおけるモバイルペイメント・サービスの動向
  • 国外滞在者・移民向けエスニックMVNOサービス
  • 国際電気通信連合(ITU):Facebookページ開設

■小規模エコシステムに活路を見出す海外WiMAX通信事業者

現在、LTEは4Gネットワークに採用される通信方式として通信事業者各社から国際的な信認を得ている。また、WiMAX通信事業者各社がLTEへの移行パスを確保することで、WiMAXのエコシステム縮小というリスク回避を進める動きも目立ってきている。そうした中で、通信方式にWiMAXを採用し、かつ地域限定的な事業に活路を見出す通信事業者も現れている。本稿では、オペレーションでフェイスブックを活用している点でも注目すべきノルウェーのBanzai 4Gの事例を紹介する。

■スマートフォンの低価格化をめぐる動き

スマートフォンの普及は世界の流れであるが、利用者の裾野をさらに広げるためには、高機能かつ高価格であったスマートフォンの低価格化が期待される。最新のハイエンド向けスマートフォンの多くが単体で500〜700ドルほどの価格であるが、海外のカンファレンス等で低価格スマートフォンとして語られる価格水準は100〜200ドル程度のようである。またスマートフォンの販売価格をめぐる動きは端末メーカーだけでなく通信事業者にも見られる。最近の動きをピックアップして紹介したい。

■米国で着実に広がる電子書籍市場

日本は昨年「電子書籍元年」として話題になり、実際にいくつもの電子書籍端末や電子書籍ストアの提供が開始された。一方、米国の電子書籍市場は単月の売上高で電子書籍がペーパーバックを上回るなど、着実にその市場を拡大させている。本稿では販売台数も好調で、この4月に新たな取り組みを発表したアマゾンのKindleの最近の動向と、電子書籍が広まり始める中で起こる電子書籍専門の個人作家の登場などコンテンツ側に起こる変化を紹介、米国で広がりを見せ始める電子書籍市場の最新状況を概説する。

■アジアにおけるモバイルペイメント・サービスの動向

携帯電話を使って料金支払いや送金などができるサービス、いわゆるモバイルペイメントが、現在世界の多くの国で提供されている。先進諸国・新興諸国問わず、携帯電話サービスの普及が進んでいる中で、「携帯電話」と「お金」とを融合させようというアイディアが出てくるのは、ごく自然な流れと言えるであろう。本稿では、このモバイルペイメントを概観したのち、今後世界でもモバイルペイメントの市場規模が大きな地域になると予想されているアジア太平洋(APAC)地域について、データを交えながら概観することとする。

■国外滞在者・移民向けエスニックMVNOサービス

2011年3月24日、トルコ通信事業者Turkcellがドイツでトルコ系移民をターゲットにしたMVNOサービスを開始すると発表した。また同日NTTドコモのアメリカ子会社であるドコモUSAが、在米日本人を対象にした携帯電話サービスの開始を発表した。今回は海外に在住している同国民や移民を対象にした通信事業者のエスニックMVNOサービスを切り口として、今後の通信事業者の海外事業展開について展望を行う。

■国際電気通信連合(ITU):Facebookページ開設

2011年4月21日、国際連合の組織の1つである国際電気通信連合(以下、ITU:International Telecommunication Union)がFacebookを活用した情報発信を行っていくことを発表した。ITUの情報発信について見てみたい。
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