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InfoComモバイル通信T&S

2013年1月号(通巻号)

サービス関連(通信・オペレーション、製品・端末、コンテンツ・放送、その他)

  • 子ども向け市場に対する通信事業者としてのアプローチ
  • コンテンツ・プラットフォーム事業での成長を狙う韓国通信事業者
  • PC上でAndroidをエミュレートするBlueStacks App Player
  • 注目されるモバイルアプリ開発環境の動向
  • 各種統計に見る世界の携帯市場動向

■子ども向け市場に対する通信事業者としてのアプローチ

モバイル分野では他の分野と同様、子ども向けの市場が大きな事業機会となりつつある。しかし、現状では端末の観点からのアプローチがほとんどであり、サービスとアクセスの連動というコンセプトはあまり聞かれない。また、子ども向けの市場は環境の健全性にも細心の注意を払う必要があり、メイン市場とは異なる設計思想が求められる。本稿では、通信事業者がサービスを提供するという立場で子ども向けの市場について考察する。

■コンテンツ・プラットフォーム事業での成長を狙う韓国通信事業者

固定ブロードバンド世帯普及率95%以上、携帯電話普及率100%超、3G以上のモバイルブロードバンド比率92%と世界屈指のブロードバンド大国、韓国。そのような環境の下、韓国の通信事業者は2011年〜2012年にかけて、コンテンツやプラットフォームといった通信事業以外での事業拡大を狙う戦略を発表した。本稿では韓国通信事業者(SKテレコム、KT)の成長戦略の概要と現状を解説する。

■PC上でAndroidをエミュレートするBlueStacks App Player

スマートフォン、タブレット、PCなど複数のフォームファクターを使い分けるユーザーは数多く、そのような利用スタイルは増加していくことが予想される。しかし、PC市場とモバイル市場では、それぞれOSシェアが異なる。そのため、スマートフォン向けに提供されているアプリがPC上でも利用できるとは限らない。アプリ開発者にとっても、複数のOSに対応させるだけでも相応の負担がかかるが、PC向けとモバイル向けの両方にアプリを対応させるとなるとそれ以上のコストを強いられる。本稿では、こうした状況を打破する可能性を秘める存在として、PC上でAndroid環境をエミュレートするサービスについて考察したい。

■注目されるモバイルアプリ開発環境の動向

スマートフォンの世界的な普及に伴い、通信キャリアや開発者のモバイルアプリ開発プラットフォームの様相は大きく変化した。iOSやアンドロイドOS、それからウィンドウズOSなど多様なOSが存在しており、熾烈なシェア争いがある。この状況は開発者や通信キャリアにとっては悩みの種でもある。筆者も多くの方々から、バージョンが多様化しているアンドロイドOSに対応するための開発者の苦労をよく聞かされ、多様化するOS環境で開発期間とコストの最小化を図るための便利なモバイルアプリ開発ツールについて相談されることが多い。現在、最も注目されているモバイルアプリ開発ツールを紹介しつつ、今後のモバイルアプリ開発動向を分析する。

■各種統計に見る世界の携帯市場動向

今や先進国、新興国問わず世界中で最も普及し身近な通信機器となった携帯電話。契約数は徐々に飽和に近づきつつあるものの、昨今においてもスマートフォンやタブレットの本格台頭、OTTプレイヤー積極参入の動きなどを受けて次々と新たなトレンドが生まれており、携帯市場は止まることなく発展・進化し続けている。本稿では、各種統計を基に世界の携帯市場の全体像を把握・分析し、今後の同市場の成長可能性について概観する。
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