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InfoComモバイル通信T&S

2014年1月号(通巻298号)

サービス関連(通信・オペレーション、製品・端末、コンテンツ・放送、その他)

  • 4G/LTE−A導入の課題と5Gの研究開発状況
  • スマートフォンを鍵として活用したLOCK8による自転車のシェアサービス
  • AI(Artificial Intelligence:人工知能)で拓かれる世界U 〜「自動運転車」の事例から

■4G/LTE−A導入の課題と5Gの研究開発状況

先月号では、LTEの急速な普及とLTE-Advanced(LTE−A)の導入状況について概説した。本稿では先月号の「LTEの急速な普及とLTE-Advancedの動向」に次いで、次世代モバイル・ネットワークを次の3部門に分けて概観する。
第1部:LTE−A導入・普及における課題
第2部:ECの5G官民連携プログラム
第3部:その他の主要国における5Gへの取組み

■スマートフォンを鍵として活用したLOCK8による自転車のシェアサービス

シェアリング・エコノミーという言葉が聞かれるようになって久しい。シェアリング・エコノミーとはモノや場合によっては人などを多くの人で共有(シェア)することによって生じる様々なビジネスの事を指すといえる。例えば、利用していない部屋やアパートの一室を旅行者などに貸し出すairbnbなどがその代表例であり、読者の中には利用されたことがある方もいるだろう。airbnbの場合は利用されていない住居の提供であったが、その他にも自動車や自転車、さらに人まで「シェア」するという試みが行われている。
これらのサービスの提供が可能になったのは、情報通信ネットワークやスマートフォンなどの情報通信端末の発達が背景にあると考えられる。本稿では特に我々の生活の中に身近にある自転車に着目し、新たな技術を紹介するとともに、今後の展開について議論をする。

■AI(Artificial Intelligence:人工知能)で拓かれる世界U 〜 
「自動運転車」の事例から

本レポートは、テーマ「AIで拓かれる世界」について、前編(2014年12月号)の「AIを取り巻く環境と発展の軌跡」に続き、後編として「AIの発展と併存する諸問題」について述べるものである。前編では、1950年代から研究されてきた「AI」について、過去の研究から現代に至るまでの経緯を振り返り、「AI」とそれを取り巻く環境の変化、および現代において実用化されている「AI」について述べた。具体的には、「AI」は1956年のダートマス会議(人工知能研究の国際会議)を発祥とし、最初は文法のようなルールをコンピュータに植え付ける「ルールベースのAI」が主流の研究開発であったが、1990年代以降は、大量の情報を集積し、評価・分析することによって正しい選択の確率をあげていく「確率的なAI」へ、そして現代では、人間の脳のニューロンとシナプスなどが行っている情報を吸収して学習するプロセスをコンピューターなどに再現する「ニューラル・ネットワーク」という技術を活用した「学習するAI」の研究が本流となっていることを述べた。そしてその実用化の事例として、検索ツール(Appleの「Siri(シリ」)、お掃除ロボット(SHARP ロボット家電 COCOROBO)、自動運転車(Googleの自動運転車)、災害用ロボットの概況について述べた。

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