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2010年12月21日掲載 |
2010年12月7日、韓国Samsungはbada のFinal SDK1.2 がリリースされたと発表した。 Badaとは2009年11月10日にSamsungが発表したSamsung 独自のオープンモバイルプラットフォームである。 現在Sumsungは周知の通りAndroid OSの Garaxy Sの販売が好調で全世界で500万台突破した。またアジア・アフリカ等新興国向けのローエンド端末の売り上げも好調とのこと。 以前Sumsungは、Symbian OS、Windows Phone OS、Linux OS、Android OS、独自OSとあらゆるOSをベースにした端末を開発していた。しかし2010年9月30日、SumsungはSymbianでの開発は2010年12月31日をもって打ち切りを発表。Windows PhoneではOmnia 以降久しぶりにAT&T向けにWindows Phone7搭載のSamusng Focusを予定しているが、OSとしてのシェアは6.8%と小さく今後どこまで成長できるか期待できない。 Samsungとしては、badaを発表したちょうど1年前の2009年末には、今後はオープンOSの分野に進出し、iPhoneやRIMのように、OSとハードウェアをセットにして、アプリケーション開発用キットをオープンにして第三者の開発を促進し、同社独自のアプリストアを検討していた。開発者向けのbada Forumもある。2010年Sumsungは世界中で開発者向けのセミナーやカンファレンスを実施した。 bada とは韓国語で「海」を意味し、新しいプラットフォームを通じて造り出されうる、様々な可能性を持つアプリケーションの無限の広がりを表すため名付けられたそうだ。(同社リリースより) ガートナーが発表した2010年第3四半期の各OSの販売台数は、Symbianが約2,950万台、Androidが約2,050万台、iPhoneが1,350万台。さらに過去にも販売実績がある。アプリケーション開発者にとっては、各OS・端末での動作検証をしなければならないために手間と時間がかかるから、まだbabaにまでは手を回す余裕がないのだろう。 Androidにせよ、Windows Mobileにせよ外部のOSを用いての開発ではベンダーにとっては様々な制限、限界、ハードウェアとの相性があるだろうから、Samsung としてはベンダーの裁量で開発できる独自OSのbada と同OSを用いたスマートフォン端末はこれからも市場に出てくると考える。 Android とiOSの急速は普及であまり目立たないが、今後もSamsung独自OSのbadaと彼らの動向には注目していきたい。 まずは2011年のMobile World Congress において何らかの動きがあるのではないかと期待している。 2010年12月20日、サムソンは、baba2.0の概要を発表した。HTML5、NFC対応、FlashLight4.0、マルチタスキング等に対応する予定のようだ。 <参考サイト> 【badadevelopersのYoutubeチャネル】
【Samsung bada OS Presentation】
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