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電気通信技術審議会は2000年度末の移動通信サービスの加入数は6450万。 2010年度末には8100万に上るという予測を発表した。 同電技審が1997年に行った予測では2000年の加入数は4280万〜4730万。2010年には5990万〜6620万であったが、1999年9月末の加入数は5194万と、はるかに予測を超えてしまった。 今回の予測結果には、「第3世代移動通信システム」と呼ばれるIMT-2000(International Mobile Telecommunications-2000)の加入数が含まれる。 世界中どこでも使える「グローバルサービス」、簡単な動画の伝送もできる「高速性」、固定網なみの「高品質」を特徴とするIMT-2000の導入により、市場の拡大も期待されており、2001年のサービス開始から10年間で42兆円規模になると試算されている。 この市場へ参入する事業者は今年中にも決まる見通しである。 電気通信技術審議会は9月27日に技術標準規格を日欧方式と米国方式の2方式を採用すべきであるという答申をまとめた。この答申を受けて、来春にも免許申請の受付が始まる。 固定網をはるかに上まわる加入数を有することになる移動通信は今後の通信業界の構造変化の主役となりそうな気配である。
出典:郵政省資料「電気通信技術審議会 次世代通信方式委員会報告(1999.9.27)
(入稿:1999.10) |
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