トレンド情報-シリーズ[1999年]

インターネット接続の海外動向
本シリーズの紹介

 


 インターネット向けの通信に新規参入の発表が相次いでいる。1999年6月に第1種免許を取得したソニーは、無線利用の低コスト市内通信網を構築し、2000年7月までに月額定額5,000円程度のサービスを開始することを発表した。また、8月には、ソフトバンクと米マイクロソフト社は東京電力と合弁で新会社(スピードネット:9月設立)を設立、無線を使った月額5,000円程度の定額サービスを提供することを発表した。
 現在、定額料金制インターネット接続通信サービスには下表に示す選択肢が登場しつつある。

経路

企業名

月額料金

サービス開始時期

備考

ISDN NTT東日本
NTT西日本
1万円程度 年内に東京と大阪の一部で試験サービス 別途ISPへの契約が必要。接続料別
CATV 東急ケーブルテレビジョン 3,200円
放送サービスと併用の場合の料金
提供中 接続料込
ADSL 東京めたりっく通信 5,000円程度 今秋都内の一部で開始 接続料込
長野県協同電算
(ISP)
5,500円
入会金2万円
1999年9月1日にサービス開始
下り最大1.5Mb/<秒
上り最大91kb/秒)
接続料込
無線 ソニー 5,000円程度 2000年7月までに開始 別途ISPとの契約が必要。接続料別
スピードネット 5,000円以下 2000年半ばに関東で開始 別途ISPとの契約が必要。接続料別
衛星 NTTサテライトコミュニケーションズ 3,980円 提供中 別途ISPとの契約が必要 接続料別

(注)提供予定の料金やサービスについては、新聞報道等による数値、時期である。

 本シリーズでは、これらのインターネット接続に関して、海外動向を順次見ていく。
 第1回目は、一般の電話回線からインターネットにアクセスする場合の市内通話料金についてみていく。日本の市内通話料金は本当に高いのであろうか、諸外国の料金体系および料金水準と比較して明らかにしていきたい。 

 

(情報流通研究グループ/通信事業研究担当 横山邦江)
e-mail:yokoyama@icr.co.jp

(入稿:1999.9)

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