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2011年5月13日掲載 |
東日本大震災発生から2ヶ月が経ちました。当地でも、発生直後から今に至るまで、国内に比肩するほどの詳細な報道がなされています。 この大震災のみならず、ここ数ヶ月は、中東・北部アフリカ・西アジア各国での動きを通じ、世界の狭さと揺れとを、実感させられる日々が続いています。 「中東」「アフリカ」と聞いて、身近にお感じになる方は、必ずしも多くないかもしれません。 ・・・EUの最東端、地中海に浮かぶキプロス島、金融立国・観光立国であるキプロス共和国の国際空港に降り立つと、国内携帯電話会社大手2社の広告がまずは目に飛び込んできます。1社は、準政府組織Cyta(Cyprus Telecommunications Authority)が英Vodafoneとの提携を通じて提供する「Cytamobile-Vodafone」そしてもう1つが、南アフリカに本拠を持つ「MTN」です。 同じEU内では、地中海中部に浮かぶマルタ共和国の第一通信事業者「GO」は、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイの保有する持株会社が、株式の60%を所有しています。 また、英仏海峡に浮かぶ、英王室領ジャージー島・ガーンジー島の携帯キャリアの1つ「Airtel-Vodafone」は、インドBharti Airtel と英Vodafoneの提携により運営されています。 キプロス(地図)、マルタ(地図)、ジャージー島(地図)・ガーンジー島(地図)の3地域に共通するのは、欧州内の独立した制度を持つ島々であり、海外からの渡航客(ビジネス客・観光客)が多く、規模に比して国際ローミング等含めた収入が期待できること。そして、英国領土の歴史を持つ島々でもあり、同じ歴史を持つ南ア・インド・UAEなどからの企業進出も比較的容易であること、などが挙げられます。 これら地域は、これから夏の観光シーズンを迎えると、英国をはじめとした欧州の人々にとってはより身近なエリアとなります。(日本からの感覚で言えば、グアム、台湾のイメージでしょうか。)日本ほど多様な四季を持たない当地の人々にとって、国をまたいだ観光のための移動は、ライフスタイルにおける重要性も高いようです。そういったなかで、知らず知らずのうちに、中東・アフリカ発多国籍携帯オペレーターをローミング利用する、ということになってまいります。。。 次回は、「都市交通とICT」を取り上げたいと思います。 この記事は、社外の方より投稿いただいたレポートです。 内容に関して情報通信総合研究所は責任を負うものではないことをあらかじめご了承ください。 |
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