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Global Perspective 2012
2012年2月9日掲載

ガーナ:新産業として注目されるICTとBPO〜世界銀行の取組み

グローバル研究グループ 佐藤 仁
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 世界銀行のガーナにおけるICT(情報コミュニケーション技術)分野での取組みについて紹介したい。

eGhanaプロジェクト

 世界銀行はガーナでのICT分野への支援に2006年8月から「eGhana」プロジェクトとして4,000万ドルのグラントを行っている。(同プロジェクトは2014年6月末にクロージング予定)
 本プロジェクトでは、政府や民間セクターのICT化を推進し、業務の効率化やデジタ・デバイド解消を推進している。2012年2月現在でも進行中のプロジェクトである。地方にもICT設備やサービスを普及させることも積極的に実施されている。またBPO(Business Process Outsourcing)と呼ばれる、海外からのICT分野での業務アウトソーシングビジネスも確立し、約1,000人以上の雇用創出にも貢献している。プロジェクトの一環として、50の官民の機関で6,000人以上がBPOビジネスに従事できるよう教育も行われている。
 A.Tカーニーは「Global Services Location Index」において世界50か国のBPOに適した国々のランキングを発表している。ガーナは2007年には27位から2009年には15位に上昇した。

 eGhanaプロジェクトでは、5年以内に女性も含めて40,000人以上の人々がICT関連で従事できることを目指している。(現在は2,000人)ガーナの人口は2,387万人だから、更に多くの人材がICT分野に従事できる可能性もある。
また、ガーナでのICT関連ビジネスの市場規模を7億5,000万ドル(約600億円)まで引き上げることを目標としている。

 ガーナのICT分野での人材育成と新たな産業・雇用の創出に世界銀行の援助が役立っている一例である。ガーナは英語が公用語であるから、欧米からのアウトソーシング、オフショア先として言語での障壁はない。現在ガーナはカカオに代表される農業および鉱業等などの一次産業に経済は依存している。BPOを中心としたICT分野が新たな産業としてガーナ経済を牽引していくことに期待している。

ガーナの携帯電話事情

 最後にガーナの携帯電話について簡単に明記する。
携帯電話加入者約1,940万人。加入率約82%。
3Gも導入されているが、プリペイドのGSMが主流。
ルワンダには以下の主要4社がある。(2011年12月現在)

 

会社 シェア 備考

MTN Ghana 約51%

南アフリカMTNグループ

Tigo(Millicom Ghana Company Limited) 約18.7% 中南米、アフリカで事業展開するTigoグループ
Vodafone Ghana< 約18.7% 英国Vodafoneグループ
Airtel Ghana 約11% インドAirtelグループ

【参考動画】
世界銀行のガーナeGhanaプロジェクトの取組み紹介ビデオ

ガーナでのeGhanaによるBPO

*本情報は2012年2月7日時点のものである。

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