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2012年5月24日掲載 |
2012年5月18日(米国時間)、Facebookが米NASDAQ市場に上場し、約161億ドルの調達を果たした。この件について国内外多くのメディアで取り上げられている。本稿ではアフリカでのFacebookについて見ていきたい。 Facebook:ユーザ1人あたりの広告売上〜圧倒的に北米Facebookが米証券取引委員会に提出したIPO申請の修正報告書によると、全世界のユーザ数が9億人を突破し、2012年1〜3月期の売上高が10億5,800万ドルで前年同期比45%増と順調に伸び続けている。但し、前期からは6%減少している。利益は2億500万ドルで、前年同期から12%減少している。 IPOに先駆けて2012年5月に投資家向けロードショービデオを公開した。その中で、2011年のユーザ1人あたり売上の地域別データを公開した。Facebookの売上の大半は今でも広告に依存している。 (表1)Facebookユーザ1人あたりの広告売上(2011年)
アメリカおよびカナダでの広告収入は突出している。PCからの利用からが多いことやアメリカは世界で1番Facebookのユーザが多い(約1億5,700万)ことも起因しているだろう。 一方で、それ以外の地域(現在は1人あたりの広告売上が1.42ドル)に着目してみると、そこにはアフリカがある。 【参考動画】2012年5月のFacebookのロードショービデオ アフリカでのFacebookFacebookは世界で約9億人のユーザがいる。そのうちアフリカには世界のFacebookユーザの約4%にあたる4,000万のユーザがいる。 Facebookに限らずインターネットのサービスは国境を越えて利用できるのが特徴の1つである。政府が規制などで利用(アクセス)の禁止をしない限りにおいて利用できる。 アフリカではインターネットの普及率と携帯電話の普及率では大きな差がある。1人で複数枚のSIMを持つことが多く携帯電話の普及率非常に高い。身近で手軽にどこからでもアクセスできる利便性もある。ショートメッセージ(SMS)を送るのと同じ感覚でFacebookの利用をしてくるユーザはアフリカをはじめとする新興国で今後も増加してくるだろう。そのような市場では欧米のような広告収入はあまり期待できない。 アフリカには50か国以上があり、10億以上の人口を抱えている。Facebookユーザはまだ約4,000万である(そのうち約1,000万がエジプト)。携帯電話の普及はだいぶ進んできている。まだまだ成長余地の大きい市場である。
(表2)アフリカでのFacebook利用者・普及率および
インターネット、携帯電話利用者と普及率 ![]() (ITU、国際連合、Socialbakers公表資料を元に筆者作成) (参考) *本情報は2011年5月21日時点の情報である。 |
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