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2013年10月7日掲載 |
Oxford Internet Institute's Information Geographiesのブログで、世界の各国において最も利用されているサイトをマッピングした世界地図を2013年8月に公開した。さらに、その国のインターネット利用者人口とその国のサイトもマッピングした地図を公開した(※1)。これはAlexaの調査結果を元に作成されたものである。 最も利用されているサイトはGoogleとFacebook世界で利用されているサイトは圧倒的にGoogleとFacebookであることがわかる。Googleはアメリカや欧州諸国などの先進国やアジアを中心に62か国で最もよく利用されている。Facebookはメキシコ、アルゼンチンなどの中南米諸国やエジプトなどの中近東諸国、フィリピンといった新興国を中心に50か国で最もよく利用されている。またFacebookが最も利用されている50か国のうち36か国で2位のサイトがGoogleで、14か国ではYouTubeであった。Google(62か国で1位)とFacebook(50か国で1位)の2つのサイトが112か国と世界の半数以上を占めていることがわかる。 なお、日本と台湾ではYahooが一番利用されている。中国最大の検索エンジンBaiduが中国だけでなく韓国でも最も利用されているという結果は興味深い。それ以外はそれぞれご当地のサイトが最もよく利用されている。 インターネット帝国の時代GoogleやFacebookが世界各国で最もよく利用されていることから、Oxford Internet Institute's Information Geographies は今回の作成した地図を「Age of Internet Empires(インターネット帝国の時代)」と名付けた。世界共通のサービスを提供し、世界のほとんどの国で最もよく利用されているサイトであるGoogleやFacebookはまさに帝国的な様相を呈している。またAlexaの調査ではまだアフリカの多くの国の調査結果が出てきていないが、このような国々でも調査結果が出てくる頃にはGoogleやFacebookといった世界共通でサービスを提供するサイトが「最もよく利用されているサイト」としてランクしてくることだろう。 一方で国際政治における帝国システムと異なり、インターネットの世界では、別の新たな覇権を握るサイト(サービス)が登場したら、あっという間にそのサイト(サービス)が全世界を席巻してしまう可能性が高い。GoogleやFacebookがいつまでも帝国であるとは限らない。そして帝国に対抗する新たなサイト(サービス)が登場してくることが期待される。 *本情報は2013年10月6日時点のものである。 ※1 http://geography.oii.ox.ac.uk/2013/09/age-of-internet-empires/ |
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