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2013年11月11日掲載 |
2013年11月2日のAFPの報道によると、世界でも最大級の交通渋滞都市であるインドネシアの首都ジャカルタにおいてTwitterを通して情報共有や相乗り募集をしていると報じた。ジャカルタの渋滞は本当に酷いものである。日本から到着しても夕方のラッシュでホテルに到着するまで数時間かかることもある。ジャカルタは「Twitterのつぶやき」も世界で一番多く、そのTwitterを活用して渋滞対策をしようとしている人たちがいる。 渋滞都市ジャカルタ、Twitterで情報共有や相乗り募集AFPの短い記事なので、以下に引用しておきたい(※1)。記事のタイトルは「渋滞都市ジャカルタ、Twitterで情報共有や相乗り募集」である。ジャカルタでの交通渋滞とそれに向けた取組みが伝わってくる。 (下線筆者)
交通渋滞都市ジャカルタ名物「3in1」ジャカルタの交通渋滞は世界中でも相当に酷いものである。渋滞のせいで待ち合わせに遅刻することもしばしばあるし、渋滞を言い訳にすれば、相手も仕方がないかと諦めるしかない。ジャカルタでは移動手段の大半は自動車かバイクであり、あらゆるとこで常に渋滞している。「Transjakarta」という現地の公共バスをだと専用レーンがあるので、バスで行けるところはそれで移動するようにしている。バス車内は混雑していることもあるが、交通渋滞を回避できるので非常に快適である。しかし、それでもジャカルタ市内での移動の大半は自動車である。 そのようなジャカルタの交通渋滞を回避するために、朝夕の通勤時間で特定の区間では、1台の自動車に3人以上乗っていないといけない「3 in 1」というのがある。1990年代半ばくらいから導入されたものだと記憶している(間違っていたら、すみません)。ジャカルタでは通勤時間は多くの自動車が運転手1名と乗客1名という2名構成が多い。また1人で運転している人も多い。そこで、ジャカルタでは朝、夕になると「3 in 1」の「もう1人」や「あと2人」の乗客になるためにジャカルタの人らが指を上げて、自動車に乗っていく。そして「3 in 1」の区間を終わると、車から降りて、公共バスで家に帰る。または次の車を探して家路に戻る。1人で乗る場合は指を1本立てている、また子供(赤ちゃん含む)などを連れて2人で乗るときは指を2本立てて、車にアピールしている。この「3 in 1」の仕事は、朝と夕に自動車に乗るだけなので子供や主婦などにとっては良い小銭稼ぎになる。1回の乗車でおよそ20,000〜30,000ルピア(約200円程度)である。かつて10年前は1,000ルピア程度だったことからインドネシアの物価上昇を感じる。 彼らは「3 in 1」の自動車に乗るためにTwitterやネットなどは活用していない。朝夕に道路に立ち、1人または2人しか乗っていない自動車が来るのを、指を立てながら待っているだけである。運が良ければ1日に何回も乗車して小銭を稼ぐことができるし、運が悪い日は乗車することもできないこともある。しかも自動車が通る道路で立っているため、そこで携帯電話やスマートフォンを触ることは命にかかわる危険な行為である。帰りのバスや車が捕まらなくて、家族や友人にバイクで迎えに来てもらったり、スコールで雨宿りするために帰れない時にSMS(ショートメッセージ)を送信する程度である。 筆者は1986年からジャカルタを知っているが、昔からジャカルタの交通渋滞はひどかったが、近年では特にバイクの増加が目立っている。そして「3 in 1」は面倒だということで、「3 in 1」の規制対象にならない道路の渋滞はますます酷いことにもなっている。 今後はTwitterなどのサービスが「3 in 1」の効率化につながるのだろうか。それよりも、ジャカルタの交通渋滞そのものを早急に解決してもらいたいものである。そしてインドネシア当局側もこのように交通渋滞回避策として「3 in 1」規制を作ったとしても、それによって本当に国家の税収が増えているのかどうかを検討する必要があるのではないだろうか。 【参考動画】 *本情報は2013年11月5日時点のものである。 ※1 AFP(2013)「渋滞都市ジャカルタ、Twitterで情報共有や相乗り募集」(2013年11月2日) |
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