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2013年4月22日掲載 |
2013年4月11日から4月21日まで「Yahoo!ニュース意識調査」で『「歩きスマホ」の規制は必要だと思う?』という調査を実施していた。 合計投票数は49,747票で、「必要だと思う」が37,290票(75%)で「必要ない」が12,457票(26%)だった。 「歩きスマホ」を規制すべきという意見が圧倒的な日本スマートフォンが普及する以前のフィーチャーフォンの時代から、町や駅などで携帯電話、スマートフォンを見つめたり、操作しながら歩いている人はたくさんいた。本人らは気が付いてないのだろうが、非常に危険である。最近では自転車に乗りながらスマホを操作するという器用な人も多いが、車の中から見ていると非常に危ない。 「歩きスマホ」を規制すべきか?というYahoo!の調査でも回答者らがコメントを記入する欄があるが、規制を必要と思っている人が75%と圧倒的に多いことから、「歩きスマホ」の危険性とモラル、マナーに関するコメントが多く目立っている。 海外でも多い「歩きスマホ」同様のアンケートをイギリスのガーディアンが2013年3月に実施した。「歩きながら、携帯やスマホでショートメッセージ(texting)することは禁止すべきか?」という問いに対して、回答は「禁止すべき」が52%、「禁止すべきでない」が48%と回答が概ね半々となった。Yahoo!JAPANと英ガーディアンではコメントの敷居が異なるから一概に比較はできないが、コメントも日本ほど過激なコメントは目立たない。 イギリスだけでなく、世界の多くの国で歩きながらスマホや携帯をいじっている人をたくさん見かける。 以下はアメリカABCニュースが取り上げた、「歩きスマホ」をしている危険を報道した動画である。その中でスマホの画面に集中しすぎて、池に落ちたり、熊に襲われそうになっている。熊に襲われそうになることはないが、「歩きスマホ」の光景は日本も海外も同じである。「ビデオとしては面白いが、問題は深刻だ(The video is funny but the problem is serious)」とコメントしている。その通りだ。スマホを利用していたから注意が回らなくて歩いていたら池に落ちて死んでしまったり、熊に襲われて大怪我をしてしまったでは、笑い話にもならない。 またアメリカではスマートフォン使用にあたってのエチケット紹介ビデオを作成し、その中でも歩きながらのスマホ利用は危険だからやめましょうと訴えている。それにもかかわらず「歩きスマホ」による事故が後を絶たない。 世界中の人が「歩きスマホ」による事故の危険性は認識している。それにも関わらず、辞められないだろう。 それにしても、歩きながら、そんなにスマホばっかり見ていて、何をしているのだろうか?ゲームや動画に依存しているのだろうか。メールやソーシャルメディアでのコメントが気になるのだろうか。歩きながら「つぶやきたい」のだろうか。しかし、事故を起こしてしまってからでは、それらを楽しむこともできなくなる。 自省も込めて。 *本情報は2013年4月22日時点のものである。 (参考) ※1 Los Angels Times(2013), Mar 1, 2013, “Texting while walking? Nevada assemblyman moves to ban it” |
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