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2013年7月17日掲載 |
2013年7月16日の毎日新聞朝刊(7面)に「韓国 若者に首の異常急増」「スマホやり過ぎ一因か」という見出しの小さな記事が出ていた。小さな記事で出ていたので、気がつかなかった人も多いかもしれない。スマートフォンのやりすぎが、新たな健康問題を引き起こそうとしているようだ。 韓国で増加する若者の頸椎椎間板ヘルニアの患者数韓国保健福祉省所管の国民健康保険公団が韓国で若者を中心に頸椎椎間板ヘルニアの患者数が増加しているとのことである。そしてその要因がスマートフォンのやりすぎではないか、と分析している。短い記事なので毎日新聞の朝刊記事を引用しておく。 (以下引用) 韓国保健福祉省所管の国民健康保険公団は15日までに、同国で20代を中心に頸椎椎間板ヘルニアが急増しているとの調査結果を発表した。うつむいた姿勢でのスマートフォン(多機能携帯電話)の使い過ぎが一因とみられるという。(以上) たしかに韓国では青少年のスマートフォン中毒が女子8.3%、男子2.8%で中毒使用群として平日に平均7.8時間スマートフォンを利用しているそうだ(※1)。 日本人の月間スマートフォン利用時間:男性34時間、女性47時間スマートフォンの利用時間が長く、韓国で多くの若者が頸椎椎間板ヘルニアになってしまうというニュースだが、日本も決して対岸の火事ではない。日本でのスマートフォンの利用動向を見ていく。2013年4月に調査会社ニールセンがスマートフォン・メディア利用実態調査レポートを発表した(※2)。それによると、
(表1)インターネット利用率推移 デバイス別 ![]() (表2)性年代別 スマートフォン利用状況(2012年3月期、2013年3月期) ![]() (表3)一人あたりの月間利用時間 男女別 ![]() (出典:ニールセン) 同社のスマートフォン利用動向レポート「Mobile NetView」の3月分のデータによると、スマートフォンの1人あたりの月間利用時間は女性が47時間、男性が34時間となっており、1日あたりで考えると女性の方が平均で25分程度長く利用している(※3)。男性で1カ月に34時間ということは1日平均1時間強スマートフォンを利用していることになる。 対岸の火事ではない頸椎椎間板ヘルニア業務でPCを利用している人は1日のうち大半をPCの前で仕事をしていることが多い。そのため、1時間PCに向かったら10分間休憩しましょう、といった注意喚起がされている。インターネットへのアクセスは現在ではまだPCが圧倒的に多いが、それでもスマートフォンでのアクセスが急増している。また日本では30代、40代のスマートフォンの利用が急増している。 韓国人だけがスマートフォンのやりすぎで頸椎椎間板ヘルニアになることはない。日本人も同様に注意が必要である。適度に運動をしたり、長時間猫背でスマートフォンを眺めないなど日々の工夫と注意が必要である。スマートフォンは生活に欠かせないだろう。しかし病気予防と対策も重要である。 *本情報は2013年7月16日時点のものである。 ※1 聯合ニュース(2013年3月26日) ※2 ニールセン(2013年4月3日)「2012年、スマートフォンからのインターネット利用が倍増」 ※3 ニールセン(2013年5月28日)「ニールセン、スマートフォンの利用者属性別のサービス利用状況を分析」 |
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