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2013年8月19日掲載 |
日本中で多くの大学が高校生や受験生を対象にした「オープンキャンパス」を夏休みシーズンに開催している。高校生や受験生が大学のキャンパスを訪問し、大学職員から入試説明や相談会、教員による模擬授業、現役大学生らによる学校案内、キャンパスツアーなどがそれぞれの大学で行われている。 現在、あらゆる大学がサイトを持っていて、そこで受験生向けだけでなく在校生、卒業生、企業や社会に向けて多くの情報が発信されている。サイトの他にもFacebookやTwitter、YouTubeといったソーシャルメディアを活用して大学の情報発信は積極的に行われている。 大学サイトランキング調査(1)日経BPコンサルティング「全国大学サイト・ユーザビリティ調査2012/2013」日経BPコンサルティングが2012年10月に「全国大学サイト・ユーザビリティ調査2012/2013」を実施し、その結果を公表した(※1)。国立大学67校、公立大学17校、私立大学127校の合計211大学サイトを調査対象とした。64ある審査項目を7つのカテゴリー(診断軸)に分類し、診断軸は、「トップページ・ユーザビリティ」「サイト・ユーザビリティ」「メインコンテンツへのアクセス」「アクセシビリティ」「ブランディング」「インタラクティブ」「プライバシーポリシー」として7つの審査項目について、問題がなければ「1」点、問題がある場合には「0」点として採点した。総合スコアは、これら審査項目の点数に重み付けをして、合計100点満点でスコア化したそうだ。 (表1)日経BPコンサルティングによる「全国大学サイト・ユーザビリティ調査2012/2013」 ![]() (出典:日経BPコンサルティング) また同調査によると、SNSのアカウントを取得している大学は、Facebookが全体の21.8%、twitterが全体の24.2%だった。 (2)「Gomez大学サイトランキング2013」 (表2)「Gomez大学サイトランキング2013」 ![]() (出典:Gomez) 「オープンキャンパス」で自分の目で確かめてみようこのように2つの調査会社が実施している大学のサイトランキングを見ても上位に表示されている大学の顔ぶれは異なっている(両方のランキングに登場する大学もある)。それは判断基準が調査する会社によって異なるからである。 当たり前のことだが大学のサイトだけを見ていても大学の「リアルな雰囲気」は伝わってこないだろう。実際にそのキャンパスに足を運んでみて、雰囲気を感じ取ってみないとわからないことがたくさんあるだろう。大学が主催する「オープンキャンパス」で大学職員、教員、在学生から直接話を聞いて、自分の足で歩いて、自分の目で確かめることが重要である。他にも例えば「食堂の料理が美味しい(または不味い)」、「大学周辺の雰囲気が良い(または悪い)」、「トイレがきれい(または汚い)」など、そのような情報は大学のホームページからだけではわからない「リアルな雰囲気」が、これから大学で生活をするにあたっては重要なことであろう。 日本では多くの大学がサイトやソーシャルメディアを通じて多くの情報発信を行っている。受験生は大学のサイト以外にも「Yahoo知恵袋」のようなQAサイトや掲示板サイトで大学に関する質問をすれば誰かが回答してくれる。インターネット上には自分が行きたい大学の情報が洪水のように溢れており、検索すれば大量に出てくることだろう。それら大量の情報に惑わされないためにも自分で大学に足を運び、自分の目で見て確かめてみることが重要になっている。まさに「百聞は一見に如かず」である。 *本情報は2013年8月15日時点のものである。 ※1 日経BPコンサルティング(2012年10月31日) ※2 モーニングスター株式会社(2013年7月25日)『「Gomez大学サイトランキング2013」の発表について』 |
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