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2013年8月21日掲載 |
2013年8月21日、日本のアイドルグループAKB48の32枚目シングル「恋するフォーチュンクッキー」が発売された。同じ日にAKB48の姉妹グループでインドネシアのジャカルタで活躍するJKT48もインドネシア語で歌う「恋するフォーチュンクッキー」をリリースする。 【JKT48版 恋するフォーチュンクッキー:Fortune Cookie Yang Mencinta】 こういうのがクールジャパンというのかな?以前にも”インドネシアで活躍する「JKT48」”について執筆した。ジャカルタを訪問するたびに現地での「JKT48」の活躍をメディアなどで垣間見ることができる。インドネシアの若者も「JKT48」のファンが多い。劇場の前は熱狂的なファンがたくさんいる。またテレビを見ていると「JKT48」を応援している現地ファンらが、日本語で「超絶かわいい」と叫んで応援しているのを良く見かける。日本語で叫ぶインドネシアの若者を見ると新鮮である。筆者が訪問したインドネシア大学の学生もほとんどがAKB48やJKT48を知っていた。男性だけでなく女性にも人気がある。「JKT48」について尋ねると、「I want you〜」と「ヘビーローテーション」のメロディを口ずさむ。日本でAKB48について知らない人でも、この曲は聞けばわかると思う。 日本のAKB48の曲をインドネシア語にカバーしてインドネシアでJKT48が歌っているのを、インドネシア人の若者が熱狂している。JKT48のメンバーや現地のファンらは日本というのは意識していないかもしれないが、こういうのが「クールジャパン」っていうのだろうな、と思う。 インドネシアの平均年齢は29.5歳で、24歳以下が人口の43.7%を占めている(※1)。人口も2億5,000万と日本の2倍以上いる。ポテンシャルの大きな市場である。日本のAKB48からも、高城亜樹さんと仲川遥香さんがJKT48に移籍して、現地でインドネシア語を話して劇場公演やテレビで活躍している。これからはアイドルも日本よりもインドネシアのような若者が多い新興国市場の方が、将来性があるかもしれない。 かつて日本でもアメリカのカバー曲が人気だったかつて1950年から1960年代にオールディーズと呼ばれたアメリカのポップミュージックの日本語カバー版が日本でも歌われ、当時の日本人はそれを聞いていた。私は生まれてもいないので、当時のことは全く知らないが、現在のインドネシアの若者らもそれに近いのかもしれない。そして2010年代の現在では、インターネットも普及しており、オールディーズが流行していた頃の1950〜60年代とは比にならないくらい、あっという間に情報が伝達される。日本は日本人が思っている以上に「クールな存在」で注目されている国なのではないだろうか。 ジャカルタは観光地ではないから、あまり一般の日本人が遊びに行くところではないかもしれないが、ジャカルタに訪問したら、「FX」にあるJKT48劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか。違った視点で日本を見ることができると思う。 (参考動画) 【JKT48版 Heavy Rotation】 【JKT48版 1! 2! 3! 4! Yoroshiku!】 【JKT48版 Gomen ne, Summer】 【JKT48公演の模様:”Boku no Taiyou"(僕の太陽)で公演タイトルは日本語】 (参考)
*本情報は2013年8月21日時点のものである。 ※1 CIAFactbook(2013) |
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