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2013年8月30日掲載 |
2013年8月27日、GoogleアフリカはGoogleで提供している翻訳サービスにアフリカのローカル言語5つを追加することを明らかにした(※1)。 アフリカのローカル言語の翻訳への対応現在、Googleでは71言語の翻訳サービスを提供している。今回Googleの翻訳サービスで追加される言語は、ハウサ語、イボ語、ソマリ語、ヨルバ語、ズールー語の5言語である。アフリカには約2,000〜3,000の言語がある。そして、今回対応するローカル言語は、それぞれ1,000万人から2,000万人が話している言語である。それらはオランダ語の話者数に匹敵する。 (表1)今回Googleアフリカが翻訳サービスで追加する5言語 ![]() (出典:公開情報を元に筆者作成) (図1)アフリカの公用語マップ) ![]() 従来、アフリカのニュースは英語やフランス語など利用者の多い言語の発信だったが、これからはローカル言語での発信も増加するだろう(私のようにアフリカのローカル言語を理解できない人間にとっては大変になる)。 アフリカのローカル言語は部族や地域での言葉が多い。現在、アフリカの各国で英語やフランス語が話されているのは、植民地時代の影響である。国境線も植民地時代の名残である。都市で働く人々は英語やフランス語で会話するが、地元に帰るとローカル言語で話していることが多い。現在、アフリカのローカル言語は日本人にとって馴染みは少ない。しかし、これからひょっとすると需要が出てくるかもしれない。 情報収集の在り方を大きく変えたWeb翻訳サービスWebの翻訳サービスは情報収集の在り方を大きく変えた。 「Google翻訳」を利用している人は多いのではないだろうか。筆者はデータブック編纂でトルコを担当しているが、トルコ語は理解できないので、執筆時にはいつもトルコ語のニュースを英語に翻訳して情報収集している。日本語に訳すよりも英語に訳す方が精度が遥かに高い(つまり、英語に翻訳する人が多いから精度が向上している)。 これからも、このようなWebの翻訳サービスによって、世界中の様々な言語で発信された情報に接することができるようになるだろう。しかし、そこに出ている情報を精確に読み解くことができるようになるためには、翻訳サービスだけでは物足らない。翻訳サービスはあくまでも右から左に訳してくれるだけであり、解釈は個人でやらなければならない。 いずれにせよ辞書を引きながら外国語を読み解いていた時代が懐かしい。 *本情報は2013年8月30日時点のものである。 ※1 Google Africa(2013) Aug 27,2013, |
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