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2014年4月18日掲載 |
携帯電話販売のうち67%がスマートフォン、毎月10万台の出荷2014年4月、ケニアの通信事業者Safaricomは、ケニアで販売される携帯電話のうち67%がスマートフォンであることを明らかにした。また、ケニアでは毎月10万台以上のスマートフォンが出荷されているとのことである(※1)。 ケニアの携帯電話加入者数は約3,200万で普及率は74%程度である。さらにこの加入者数はSIMカードの販売枚数であり、プリペイドが95%以上のケニアでは1人で複数枚のSIMカードを保有していることが多い。そのため携帯電話普及率が74%とはいえ、国民の7割以上に携帯電話が普及しているとはいえない。 そのケニアにおいて携帯電話販売のうち67%がスマートフォンであり、毎月10万台以上のスマートフォンが出荷している。 ケニアのスマートフォン市場の特徴ケニアやアフリカ市場での携帯電話、スマートフォン市場の特徴は以下の通りである。
サムスン、ソニーといったグローバルメーカーはアフリカでも人気がある。フィーチャーフォンではフィンランドのNokiaは今でも人気があるが、スマートフォンではその勢いは衰えている。サムスンは2013年には40万台上のハイエンドのスマートフォンをケニアで出荷した。またアフリカの地場のメーカーの台頭も著しい。 ケニア市場を狙うSagemの血を引くグローバル端末メーカー「Infinix Mobility」そのようなケニア市場において、通信事業者Safaricomは香港の端末メーカーInfinix Mobilityと提携して、新たにスマートフォンを市場に投入することが2014年3月に報じられていた(※2)。Infinix Mobilityは香港に本社があるが、端末の設計、デザインはフランスで行っており、製造、組み立ては中国で行っている。Sagemというかつてフランスを代表する端末メーカーの血を引いている(※3)。Sagemはフランスでは誰もが知っている携帯電話のブランドだった。本社が香港にあり、製造を中国で行っているが、そこにはフランスや欧州市場でフィーチャーフォンの時代から培われてきたノウハウが詰まっている。まさにグローバルな端末メーカーである。 今回、29,999ケニアシリング(約3万円)のハイエンド端末の販売を開始する。ケニアでは相当な高額の端末である。同社はアフリカだけでなく中東や欧州でも端末販売を行っている。アフリカではケニア以外にはエジプト、ナイジェリア、ルワンダ、タンザニア、カメルーン、ウガンダなどにもサービスセンターが設置され事業展開を行っている。 アフリカでは中古端末市場も活性化しており、スマートフォンの中古端末も大量に流入している。携帯電話出荷の67%がスマートフォンであるケニアは今後の成長が多いに期待されるが、競争も激しい市場で多くの端末メーカーが狙っている。これはケニアだけでなく他のアフリカ諸国でも同様である。一方では携帯電話を保有できない人も、まだアフリカにはたくさん存在していることも忘れてはならない。 ![]() (出典:Infinix Kenya) 【参考動画】 ケニアでのSafaricomとの提携 ※1 IT News Africa(2014),16 Apr, 2014 “67% of mobile phones sold in Kenya are smartphones” http://www.itnewsafrica.com/2014/04/67-of-mobile-phones-sold-in-kenya-are-smartphones/ ※2 BIZTECH AFRICA(2014) 20 Mar 2014, “Hong Kong-based Infinix Mobility wades into Kenya” ※3 参考 “What happened to Sagem Wireless?” |
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