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2014年8月4日掲載 |
Facebookは2014年7月31日、「Internet.org」の取り組みとして、Facebookを含む13のサービスにデータ通信無料でアクセスできるモバイルアプリ「Internet.org」を発表した(※1)。アフリカのザンビアから開始する。「Internet.org」は世界人口70億人のうち、インターネットへのアクセス環境が困難な「残りの50億人」をインターネットにつなげるプロジェクトである。2013年8月Facebookの他に、スウェーデンEricsson、フィンランドNokia、ノルウェーOpera、アメリカQualcomm、韓国サムスン、台湾MediaTekが設立メンバーとなって2013年8月に結成した。 「Internet.org」では、データ通信が無料で以下のサイトにアクセスが可能である。FacebookやGoogle検索、Wikipediaの他に天気予報や生活情報サイト、求人情報、妊婦や女性向けサイトなど、生活に密着したサイトである。スマートフォンだけでなくフィーチャーフォンからもアクセスが可能である。
Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOは、「この1年間、世界各国の通信事業者と協力して、300万人以上の人がインターネットでのアクセスを可能にした。これからも「Internet.org」を通じて、無料でインターネットにアクセスできる国を増やしていきたい」と語った。 ザンビアでは現在、人口約1,500万のうち15%しかネットにアクセスできない。つまり残り85%はインターネットとは無縁の生活を送っている。「Internet.org」によって、全ての人がネットに接続できるようになることが期待されている。但し、現地の通信事業者AirtelのSIMカードの購入とモバイル端末の購入が必要である(さすがに端末とSIMまでは用意されていない)。通信事業者から見ると、この13のサイトには無料でアクセスということになるが、それ以外のサイトへのアクセス料金や通話、SMS(ショートメッセージ)などの収入も期待できる。 今回、無料でアクセス可能な13のサイトは新興国での人々の生活に密着したサイトであり、これだけあれば相当な情報を得ることが可能である。人々の生活に密着した特定のサイトへの無料でのアクセスによって、今までは情報にアクセスできないことによって生じていた不都合が解消されることが期待される。 ![]() (出典:Facebook) 【参考動画】 *本情報は2014年8月1日時点のものである。 ※1 Facebook(2014) 31 Jul 2014, “Introducing the Internet.org App” マーク・ザッカーバーグCEOの投稿 |
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