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2014年12月15日掲載 |
MMD研究所は2014年12月2日、「歩きスマホ」の実態調査の結果を発表した(※1)。スマートフォンを所有している20歳以上の男女648人を対象に、「歩きスマホ」について聞いた。以下のような回答が出てきた。 「歩きスマホ」について
つまり、98.6%の人が「危ない」と回答している。 次に「歩きスマホ」をすることがあるかと聞いたところ、
つまり73.1%の人が「歩きスマホ」をしたことがあり、そのうちの35.8%の人がよく「歩きスマホ」をしている。それでも2013年に行った同様の調査と比較すると21.3ポイント減少していることがわかった。 また「歩きスマホ」をしたことがある人(N=474)を対象にぶつかったまたは怪我をした経験があるかを聞いたところ、
続いて「経験がある」と回答した人(N=83)に経験したことを複数回答で聞いたところ、
ぶつかったまたは怪我をした経験を昨年の調査と比較すると、8.7ポイント増えていることがわかった。 (図表1)「歩きスマホ」に関する質問と回答(1) ![]() (出典:MMD研究所調べ) (図表2)「歩きスマホ」に関する質問と回答(2) ![]() (出典:MMD研究所調べ) 誰も得しない「歩きスマホ」は危険がいっぱい「歩きスマホ」を危険だと思っている人がほとんど全員であるにも関わらず70%以上の人が実際に「歩きスマホ」の経験はある。まさに「わかっちゃいるけど、やめられない」のだろう。「歩きスマホ」をして「人にぶつかった」、「ものにぶつかった」という経験がある。さらに「駅のホームから落ちた」経験がある人が3.6%もいる。非常に危険である。「歩きスマホ」はまさに命がけである。 「駅のホームから落ちる」原因の1番は「お酒に酔っぱらった状態でホームを歩いていること」らしい。これからは「歩きスマホ」による線路への落下も注意と対策が迫られるのだろう。車を運転していると、道路で「歩きスマホ」をしている人や、イヤホンしながら自転車に乗っている人が見えると非常に不安である。彼らが自分の運転する車に気が付いているかどうか、わからないからだ。おそらく電車の運転手もそうであろう。まだホームドアが設置されていない駅の方が多いだろうから、線路の近くを「酔っぱらって歩いている人」や「歩きスマホ」している人がいることは、電車の運転手にとっても不安なのではないだろうか。 「ものにぶつかった」ことによって自分だけが怪我するのは、自業自得であるが、「人にぶつかった」、「駅のホームから落ちた」ことによって他人に多大な迷惑をかける「歩きスマホ」、もうそろそろやめましょう。 (写真)駅ホームに掲示されている注意喚起ポスター ![]() *本情報は2014年12月3日時点のものである。 ※1 MMD研究所(2014年12月2日)「98.6%が「歩きスマホ」を危ないと思うと回答するも、73.1%が歩きスマホの経験があり」 |
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