ホーム > レポート > 世界の移動・パーソナル通信T&S >
世界の移動・パーソナル通信T&S

2002年5月号(通巻158号)

世界のニュース

 市場・企業

■FCC、ボイスストリームに対してPASルールのウェイバーを認める

 FCCは2002年4月3日、ボイスストリーム・ワイヤレス(VoiceStream Wireless Corp.)に対して、PAS(プライオリティー・アクセス・サービス:priority access service)ルールの適用を一時的に除外するウェイバー(waiver:規制の提供除外)を認める決定を下した。この決定により、ボイスストリームは、ニューヨークおよびワシントンのエリアにおいて、これまでのFCCルールに準拠しない形態でPASを提供することが可能となった。
▲トップ

■ベライゾン、携帯事業増収でも地域電話事業は減収へ

 全米最大の電話会社、ベライゾン・コミュニケーションズの幹部は、同社の地域電話事業が携帯電話の爆発的な普及等よって、その収益性が損なわれているとの見解を明らかにした。近年日本では携帯電話の爆発的な普及や固定電話の接続料収入の減少等により、NTT東西会社を初めとする地域電話事業は苦戦を強いられている一方、堅実な経営を続けていた米国の地域通信事業者の業績は比較的堅調と伝えられてきた。本稿では米国の携帯電話事業の側面から、地域電話事業に与える影響について考えてみたい。
▲トップ

■オレンジの2001年度決算概要

 オレンジは3月21日、2001年度(2001年1月1日〜2001年12月31日)の事業結果を発表した。これによれば、営業収益、EBITDAは順調に推移しているが、独のモビルコムとの関係が2002年度の経営に影を落としている。以下その概要を紹介する…。
▲トップ

■ブルー、イタリア市場再編のカギを握る

 携帯電話の普及率が高い欧州の中でも、イタリアは群を抜いている。同国における普及率は2001年12月末で約89%、そして現在では90%を超えていると思われる。同国ではプリペイドによる加入者が多い為、実際に稼動している端末の数は定かではないが、18歳から55歳までの千人のイタリア人を対象に行ったある調査では、彼らの90%が携帯電話を少なくとも1台は保有し、そのうちの60%が携帯電話を2台持っていることになるという結果が出ている。この結果は、携帯電話がイタリア人の生活の中で欠かせないものとして隅々まで行き渡っていることを表している。しかし、需要期である12月の新規加入者が2001年は63万件と、前年の280万件から大きく後退している。市場は既に飽和状態であり、各事業者は足場固めの方法を模索している。その中で注目を浴びているのがイタリアで最も新しく、最も規模の小さい事業者ブルー(Blu)の動向である。
▲トップ

■欧州版iモード対応端末で先行するNECの欧州戦略

 NECは、2002年3月からiモードサービスを開始した独E−プルス(蘭KPNモバイル傘下)向けに、対応機第1弾となる「N21i」4万台を出荷した。iモードでの実績を足がかりに、日本のトップシェアメーカーが、技術移行期にある欧州市場のシェア構造を大きく変えられるのか、NECの欧州戦略を概観する。

▲トップ

▲このページのトップへ
InfoComニューズレター
Copyright© 情報通信総合研究所. 当サイト内に掲載されたすべての内容について、無断転載、複製、複写、盗用を禁じます。
InfoComニューズレターを書籍・雑誌等でご紹介いただく場合は、あらかじめ編集室へご連絡ください。