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世界の移動・パーソナル通信T&S

2002年8月号(通巻161号)

世界のニュース

 市場・企業

■競争が進展する米国移動体市場−その1

 FCCは2002年6月13日、商用無線通信サービス(CMRS:Commercial Mobile Radio Service)市場での競争状況について第7次報告書を発表した。それによれば、2001年においてはCMRS市場で引き続き競争が一層進展し、技術革新も進み、消費者料金も低下し、そしてサービスの多様化も進んだとしている。今回の報告書の特徴として、携帯電話(mobile telephony)と移動データ(mobile data)の2つの分野に焦点があてられており、本稿では前者の携帯電話に関する主なポイント(加入者動向、カバレッジの拡大、デジタル化の進展、料金水準)を紹介する。
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■MMSの仕組みを理解する

 いよいよ欧州を中心に、MMS(Multimedia Message Service)の本格提供が開始された。現在MMSを提供している主な事業者は、ノルウェーのテレノール(2002年3月12日〜)、ドイツのD2ボーダフォン(同年4月18日〜)、ハンガリーのウエステル(同年4月18日〜)、イタリアのTIM(同年5月21日〜)、フランスのオレンジ(同年5月30日〜)などである。本誌では、MMSが本格提供される前の3・4月号に、MMSの関連記事を掲載してきたが、本稿はその第3弾として、ここで一旦MMSの仕組みを整理しておきたいと思う。
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■次々と発表されるMMS、消費者に受け入れてもらうには?

 ノキアとソニー・エリクソンが2002年6月、MMS対応端末を発表した。2002年春頃より事業者側もMMSの導入を開始し、2002年後半はMMSがどのように市場に受け入れられるかが明らかになる。MMSの成功には、対応端末の普及(低価格化)、魅力的なコンテンツの提供、リーズナブルな料金設定がキー・ファクターとなるだろう。まず現在、流通しているMMS対応端末の現況を概観し、MMSに期待されているコンテンツは何かを探り、最後にどのような料金体系が適切なのか考察してみる。
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■ブラックベリー、世界へ展開

 カナダの移動通信端末メーカーRIM(Research In Motion Limited)社の電子メール端末が破竹の勢いでその勢力を拡大している。2002年6月28日、RIMは、フランスの携帯電話事業者SFRとRIMの製造する電子メール端末(PDAともいえる)のブラックベリーを、フランスで販売導入する協定を結んだと発表した。RIM社は、ここ最近、香港のハチソン・テレコム(香港でのブランドはオレンジ)、オーストリアのテルストラ・モバイル等各国の事業者と提携を加速させている。ブラックベリーが受け入れられる理由として、電子メール・ソリューション、端末の使いやすさ、企業規模の3点を考察する。
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■ビジネス・ウイーク誌によるIT優良企業ランキング
〜韓国・台湾企業が上位に目白押し〜

 ビジネス・ウイーク誌は2002年6月24日号で、世界のIT優良企業ランキング100を発表した。この中のトップ10を再掲したものが、次の表である。注目に値するのは、トップ10のうち、韓国3社、台湾3社、中国1社と、アジア企業が実に7を占めていることである。日本企業は、CSK:20位、キャノン:24位、KDDI:45位、任天堂:47位、NTTドコモ:62位、伊藤忠テクノサイエンス:69位、日本テレコム:77位、保谷:85位、NTTデータ:88位、シャープ:92位である。
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