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世界の移動・パーソナル通信T&S

2002年8月号(通巻161号)

世界のニュース

 移動通信サービス

■AT&Tワイヤレス、
 友人や家族のトラッキングが可能な位置情報サービスを開始

 米AT&Tワイヤレスは2002年6月27日、同社のユーザーが携帯電話を利用して、同社のネットワークに加入している家族や友人などの居場所を確認できるサービス「ファインド・フレンズ」を開始することを発表した。このような位置特定の商用サービスが提供されるのは米国では初めてとなる。これまで、FCC命令であるE911と呼ばれる緊急通報用位置特定システムの構築が最優先課題であった米国では、消費者向けの位置特定サービスに対する取り組みは積極的に行われてこなかったが、すでに日本や欧州では成長が期待されている同分野において、今後はアプリケーションが拡充されていくものと期待される。
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■米ADS、体熱から3ボルトの電圧確保に成功

 米国のシステム・ベンダー、アプライド・デジタル・ソリューションズ(ADS:Applied Digital Solutions)は2002年7月、同社が開発した体の熱を電力に変えるコインサイズの超小型発電装置「サーモ・ライフ」で、目標値の3ボルトの電圧を確保するのに成功したと発表した。同社は“恒温動物”と“位置情報”をテーマに様々な技術開発やサービスの提供を進めており、バイオセンサー内蔵の腕時計とGPS受信機内蔵の送受信機を組合わせた徘徊監視システムや位置追跡機能を持った動物用体内埋め込みIDチップによるサービスを提供している。また、人体に埋め込むIDチップ「ベリチップ(VeriChip)」も開発しており、電源を筋肉の動きをもとに発電することにより賄う、体内に埋め込み可能な端末の特許を獲得している。
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■ヴァージン・モバイル、プリペイドで米国へ進出

 ヴァージン・モバイルUSAは2002年7月、米国において携帯電話サービスを開始した。同社は英ヴァージン・グループと米スプリントPCSが折半出資した合弁会社であり、スプリントPCSのCDMA網を利用してMVNO事業を展開する。今回のヴァージン・モバイルの戦略として特徴的なのは、プリペイドに専念している点である。ヴァージン・モバイルが米国市場でターゲットとしているのは30才以下の若年層であり、この層を意識したユニークなサービスを企画している。例えば…。
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■BTグループ、WLANサービス提供開始

 BTグループは、2002年6月24日、英国で初となるWLANの試験サービスの提供を開始した。商用サービスによる本格的な提供は2002年8月1日からの開始となる。このBTによるWLANサービス名は、「openzone」(オープンゾーン)。802.11b規格によるもので、通信速度は、最大11Mbps。試験サービス開始当初のWLANサービス提供エリアであるホットスポットは、当初は、ロンドン市内のヒースロー・ヒルトン・ホテル、ヒースロー空港、及びロンドン市内のアダストラル公園とその敷地内にあるBTセンター、等と限られるが、2002年8月の商用サービス開始時期までに20ヶ所へと拡大し、さらに2002年末までには全英70ヶ所まで拡大、そして2005年6月までには全英4,000ヶ所へと増やす計画である。提供料金については、2002年8月の商用サービス開始時点で決定されるが、当初の試験サービス期間である2002年7月までは無料にて提供される。
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