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世界の移動・パーソナル通信T&S

2002年11月号(通巻164号)

世界のニュース

 政策・規制

■米通信大手のグローバル・クロッシング、2001年決算を修正

米通信大手、グローバル・クロッシングは2002年10月21日、2001年1〜9月の9ヶ月間について、既に米証券取引委員会(SEC)に提出している決算を修正すると発表した。同期の売上高は公表より1,900万ドル減の24億1,800万ドル、最終損失は1,300万ドル膨らんで47億8,500万ドルになる。なお、同社は本年1月に米連邦破産法の適用を申請している。過去の決算を修正した理由について同社では、2001年に会計監査を担当していた大手会計事務所アンダーセンが相互取引による収益を適正と判断していたと主張している。この背景にはSECが本年8月、グローバル・クロッシングの破綻を契機とした不正会計疑惑について、問題となっていたキャパシティ・スワップに関する会計処理の修正を求めていたことがある。キャパシティ・スワップとは。

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■EU新通信パッケージ最後の指令、採択・発効

2002年9月16日、新通信パッケージを構成する6つの指令の内、唯一未採択であった最後の指令「電子的通信網及びサービス市場における競争に係る2002年9月16日付け委員会指令 2002/77/EC」(以下、新競争指令とする)が遂に採択された。翌17日に官報に掲載され、20日後の10月6日より発効している。当該指令は、構成国の新パッケージ国内法制化期限翌日の2003年7月25日より施行される(先に採択・発効しているデータ保護指令以外の他の4つの新指令も、同日より施行される)。現行の通信指令群は、大別して(1)自由化指令と(2)ONP(Open Network Provision)指令の2系統に分類される。前者(1)系統が今回の新競争指令、そして後者(2)系統が先に発効している一連の5つの新指令へと変わることとなる。新パッケージを構成する全6指令は…。

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■オフテル、アクセス義務についてのガイドラインを発表

2002年9月13日、オフテルはアクセス義務の賦課に関するガイドライン(Imposing access obligations under the new EU Directive)を発表した。このガイドラインは、欧州アクセス指令に基づいてオフテルが行なうSMP事業者への義務づけについて説明するもので、事業者がどのような卸売サービスの提供を期待されているかなどを明らかにしている。中でも、SMP事業が新規のサービス提供を行なう場合に課される義務についての方針が注目される。欧州指令における「アクセス」は、設備へのアクセス、相互接続からエンド-エンドサービスまで含む、広範な概念であり、卸売サービス全般が該当すると考えてよい。アクセス義務を課す目的は…。

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