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<トレンドレポート>
成長と変化を続ける中国の通信市場中国では、7つの事業者が電気通信サービスを提供しており、その加入者数を急激に増やしている。中でも携帯電話加入者数は2002年6月末現在で約1億8千万人と、既に米国を抜いて世界最大となっている。しかし普及率で見ればまだまだ低く、依然としてひと月あたり400〜500万の新規加入者を獲得し成長を続けている。現在、中国移動通信と中国聯合通信との間で激しい競争が繰り広げられているが、今後は中国最大の通信事業者である中国電信が移動通信市場に参入することも考えられ、同市場における競争は今後ますます激しくなると予想される。また、世界貿易機関(WTO)への加盟により外資の参入も徐々に認められ、電気通信市場を段階的に開放しようとしている中国政府や同市場への参入を目指す海外企業の思惑が絡み合っている。本稿では、中国通信市場の規制緩和や主要通信事業者などの動向について概観する。 WTO加盟と規制緩和 中国移動通信(チャイナ・モバイル) 中国聯合通信(チャイナ・ユニコム) 中国電信(チャイナ・テレコム) 中国の端末ベンダー 現在、中国の通信市場の中では携帯電話業務を行っている事業者が最も恵まれた立場にあり、中国移動通信と中国聯通通信は目を見張る急成長を遂げている。中国電信は固定事業において圧倒的な力を持ち、「PHS(小霊通)」も手がけているが、今後は決して安泰ではない。外資参入が最も予想される産業の1つである同業界において、新規事業者の参入など競争が激しくなる中、各事業者がどのように対応していくか今後も注目される。 |
移動パーソナル通信研究グループ リサーチャー 吉川 誠 |
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