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世界の移動・パーソナル通信T&S

2003年2月号(通巻167号)

世界のニュース
 政策・規制

■英国競争委員会から
 着信料規制に関する勧告が発表される

2003年1月22日、英国競争委員会による移動体着信料の審議結果がオフテルから発表された。委員会勧告は、全4社を対象に着信料のプライスキャップ規制を行ない、引き下げ率は2001年のオフテル提案の12%よりもさらに大きい14%〜15%とすべきであるとした。この規制に従うと2005/2006年度の着信料金は現行レベルからほぼ半減することとなる。移動体事業者がオフテル案を厳しすぎるとして拒絶したために始められた今回の審議であるが、終わってみれば、結果的に抵抗したために一層大幅な引き下げを義務付けられたという皮肉な成り行きとなった。オフテルによれば競争委員会の結論は次のとおりである。

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■欧州各国、携帯電話事業者に対する
   3G展開条件をめぐり柔軟に対応

 欧州では、第3世代携帯電話(3G)免許付与にあたって携帯電話事業者に対し設定していたネットワーク展開義務について、いくつかの国では政府が柔軟な対応を見せている。携帯電話事業者は苦しい財務状況や3Gのネットワーク設備および端末納入の遅れなどを理由に、思っていたようには展開を進められずにいた。アイルランドやスイスではカバレッジ義務のデッドラインが先延ばしされており、スウェーデンでも政府が対応を軟化させている。

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■オフテル、SIMロックに関するレビューを発表

英規制機関のオフテルは2002年11月26日、SIMロックに関するレビューを発表した。この中で、SIMロックは携帯電話ユーザーによる他事業者へのチャーンを防止する施策と認め、消費者へは携帯電話にSIMロックが施してあるという事実を明示すべきである、としている。GSM圏では、携帯電話サービス加入者の電話番号等を記載したSIM(Subscriber Identity Module)というICカードを採用しており、このSIMを抜き差しすればどの端末でも利用できるというのが原則である。しかし自社で端末補助をかけている携帯電話に対し自社で発行するSIMしか利用できない設定をしている事業者もあり、これが「SIMロック」と呼称されている。用語上はSIMとなっているものの…

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■EU、電気通信規制パッケージの実施に関する
            第8次レポートを発表

欧州委員会は2002年12月3日、加盟国における電気通信規制パッケージの実施状況に関する第8次レポートを発表した。本稿では移動体分野での主要な課題である着信料金を中心に第8次レポートの内容を紹介する。

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