2003年3月号（通巻168号）

■米モンタビスタ社、業界初の携帯、
　　　家電向け組込みリナックスを発表

米モンタビスタは2003年１月８日、携帯電話、デジタルテレビ、セット・トップ・ボックス、テレマティックスのようなコンシューマー・エレクトロニクス製品に特化した高品質なリナックス・オペレーティング・システム（ＯＳ）とクロス開発環境、「MontaVistaTM LinuxR Consumer Electronics Edition（ＣＥＥ）3.0」を発表した。また、松下電器とソニーは2002年12月末、デジタル家電機器向けに機能強化したリナックスを共同開発することに合意したと発表するなど、最近リナックスをめぐる状況がサーバーやＰＣから家電やＰＤＡなどの携帯機器にまで広がる様相を呈している。

■ＲＦＩＤ技術のオートＩＤセンター、日本支部を設立

2003年１月22日、都内でオートＩＤセンター（Auto-ID Center）日本支部の設立発表会が行われた。このセンターは、米国本部のオートＩＤセンターの日本における開発拠点として設立され、日本独自の商慣行などを踏まえた研究開発が行われる。全てのモノが無線で接続するユビキタスな世界の実現が着々と近づいていることを感じさせる。日本には同センターの他、東京大学の坂村教授が主導するユビキタスＩＤセンターがある。