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世界の移動・パーソナル通信T&S

2006年11月号(通巻212号)

世界のニュース

 市場・企業

■苦戦する韓国のモバイルTV(DMB)ビジネス

韓国においては、2005年5月より衛星DMB、同年12月より地上波DMBがサービス開始となり、それぞれ2006年10月末で1年半、11ヵ月が経過した。両DMBサービスの普及加入数は、9月の時点で合計で210万加入以上に達した模様である。一方、専用の放送網を利用したモバイルTVの方式を世界に一早く先行導入して、注目を集めた韓国ではあったが、同サービスの業績面は今のところ芳しくなく、苦戦を強いられている。本稿では、最近の韓国のモバイルTVのビジネス動向についてとりまとめてみた。
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■番号ポータビリティー導入事例:フィンランド

2006年10月24日、番号ポータビリティー(MNP)制度が日本市場に導入されたが、海外主要国の多くではすでに導入済である。実は、西欧各国をはじめあまり利用されていないことが多いこの制度であるが、香港、韓国などでは通信事業者間の競争が加速する契機になったこともあり、利用者が多い。フィンランドは、これまでMNP関連であまり触れられてこなかった国であるが、実はMNP利用者が多い国の一つである。フィンランドではMNP導入後、値下げ競争などが起こった。この経緯について整理したい。
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■世界のHSDPAサービス開始状況

3G技術である「W−CDMA」と「CDMA 1x EV−DO」を比較すると、2004年中からW−CDMAの加入者数が急速に増加している。W−CDMAは、現在でも最大の加入者シェアを持つGSMをベースにしていることから、今後、多くの事業者がW−CDMAに移行すると考えられている。W−CDMAが主流になりつつある中、W−CDMAを高速化したHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)が注目されている。日本においても、NTTドコモが2006年8月に、そして、ソフトバンクモバイルが2006年10月にHSDPAサービスを開始した。
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■T−モバイルUSA、UMAサービスを開始

本格的なFMCへの移行を前に、携帯電話ネットワークと免許不要の無線通信技術との間で、音声とデータをシームレスにやりとりできるUMA(Unlicensed Mobile Access)技術が注目されている。欧州では、すでに英BTがUMA技術を使ったFMCサービス「BTフュージョン」を提供している他、2006年に入りテレコム・イタリアやテリアソネラがサービスやトライアルを開始していたが、米国でも2006年10月23日、T−モバイルUSAが米携帯電話事業者では初となるUMAのトライアル・サービスを開始した。
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■欧州における「UMTS900」の動向

欧州において、UMTS900をめぐる議論が関心を集めつつある。UMTS900とは、既存のUMTS2100に対し、現在GSMでの利用が義務付けられている900MHz帯(880-915MHz及び925-960MHz)の周波数を活用して、提供するUMTS(3G)サービスのことである。欧州では2000年前後に各国でUMTS免許の付与が相次いだ以降、実際の3Gサービスはなかなか本格化しない状況が続いていたが、この1年程でようやくその普及に弾みがつきはじめた。そのような中で何故今、欧州でUMTS900が注目を集めつつあるのか、その背景と今後の課題等について本稿にて概説する。
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