2007年3月号（通巻216号）

■ＤＶＢ−ＳＨ、技術仕様を標準化

欧州に本拠を置くデジタルテレビ放送推進団体のＤＶＢプロジェクトは2007年２月14日、衛星を使った携帯端末向けデジタル放送規格「ＤＶＢ−ＳＨ」の仕様を認定したと発表した。移動端末向けのデジタル放送規格では欧州発のＤＶＢ−Ｈ、米国発のＭｅｄｉａＦＬＯなどが地上系システムとして普及競争を繰り広げているが、ＤＶＢ−ＳＨの標準化がＤＶＢ−Ｈ普及の追い風になるのだろうか。

■急拡大するインド携帯電話市場、外資の進出が活発化

インドの携帯電話加入者は2006年12月時点で１億4,950万人に達し、政府では2010年までに加入者が５億人を超えると予測している。更に政府は2007年３月までに３Ｇのインフラ整備計画をまとめる方針を発表していることから、今後は音声のみならずデータ市場の拡大も期待できそうだ。こうした中、2005年10月以降海外資本投資の上限が49％から74％に引き上げられたことも追い風となり、海外の携帯電話事業者や携帯電話機メーカーによる同市場を巡る主導権争いが加速している。