2009年12月号（通巻249号）

■バーコードリーダー搭載スマートフォンからモバイルビジネスプラットフォームを考察

2009年11月27日(金)に東京・青山で開催されたモバイルコンピューティング推進コンソーシアム（MCPC）主催のモバイルソリューションフェア2009に参加した。ドコモ、KDDI、ソフトバンク、ウィルコムのキャリア各社のモバイルビジネス市場向けの携帯端末やソリューションが展示されており、昨今の不景気にも関わらず盛況であった。

■携帯電話機の世界最新動向

米国の調査会社IDCが2009年11月5日に発表した「世界の携帯電話機市場動向調査（Worldwide Mobile Phone Tracker）」の報告書によれば、2009年第3四半期の携帯電話機の総出荷台数は2億8,710万台に達した。この数値は、前年同期比6％減であるが、前期（第2四半期）と比べると5.6％増であり、携帯電話機ビジネスに初めて回復の兆しが見え始めた。他の調査会社が発表した携帯電話機出荷／販売統計も、数値は多少異なるが、ほぼ同じ傾向を示している。