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InfoComモバイル通信T&S

2010年10月号(通巻259号)

サービス関連(通信・オペレーション、製品・端末、コンテンツ・放送、その他)

■テレフォニカとテレノール、多国籍企業向けサポートで提携

2010年9月15日、スペインの通信事業者最大手テレフォニカと、ノルウェーの通信事業者最大手テレノールが、多国籍企業向け支援での包括的な提携を発表した。通信事業者間での戦略的アライアンスとしては、NTTドコモが加盟する「コネクサス」などがあるが、国際展開をする2社間での提携は珍しい。他のアライアンスとの違い、日本への影響を考察してみたい。

■LTE Asia 2010〜アジア各社の戦略に見るTD−LTE、LTEへの移行パス

今年5月にアムステルダムで開催されたLTE World Summit 2010に引き続き、9月上旬に香港で開催された同カンファレンスのアジア版であるLTE Asia 2010に参加し、通信事業者やベンダなど各社のLTEに対する取り組みや戦略を取材してきた。LTE World Summit 2010とLTE Asia 2010の大きな違いは、事前に入手できるプログラム表で早くも見つけることができた。前者ではタイトルに「TD−LTE」を冠したプレゼンテーションが皆無だったのに対し、後者では対象地域が中国を含むアジアだということもあって「TD−LTE」を主題とした複数のプレゼンテーションを確認することができた。また、逆に両カンファレンスに共通することとして、通信事業者間でLTE導入に対するスタンスにかなりの温度差が見られた。こうしたことを含め、本稿ではLTE Asia 2010の主要なカンファレンス模様およびその内容を報告する。

■爆発的な成長を遂げるベトナム携帯電話市場の実態

アジアの中でベトナムの携帯電話市場は、近年著しい成長を遂げている。加入者数の面で圧倒的な優位性を持つ中国とインドの影に隠れてしまった感があることは否めないが、普及率で見た場合、ベトナムはここ数年の間、これらの2大成長国を含むアジアひいては世界市場全体で見ても他国を大きく凌駕する急激な伸びを見せている。2004年まで1桁台に留まり緩やかに上昇していた同国の普及率は、2008年以降爆発的な成長に転じ2009年には100%を突破した。しかし、この普及率の急上昇にはからくりがあり、一概に同国の携帯電話市場が堅実な成長路線を進みつつあるとは言えないのが現実だ。本稿では、ベトナム携帯電話市場の歴史を振り返るとともに、近年劇的な成長を遂げる同市場の最新動向およびその成長の陰に潜む課題について解説する。
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